「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『地上5センチの恋心』(2007年:カトリーヌ・フロ、アルベール・デュポンテル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ベルギーのシングルマザーがフランスの作家に頼られてしまうドラマ映画。普通の女性と有名人のめぐり遭い。浮かれ気分で宙を舞う演出が個性的な作品です。

1.ストーリー
デパートで働く女性がサイン会で人気作家にファンレターを渡し・・・。

2.キャスト
カトリーヌ・フロ(シングルマザー)
アルベール・デュポンテル(作家)

3.注目のシーン
①主役
ベルギーにあるデパートの化粧品売場で働くオデット(カトリーヌ・フロ)。情熱的な作風で人気のフランス人作家バルザン(アルベール・デュポンテル)の大ファン。10年前に夫を亡くしたオデットはそれ以来、バルザンの小説から夢と希望を得てきた。彼のサイン会に行くが、自分の名前が言えないほど緊張し過ぎてしまう。

②転機
二度目のサイン会ではちゃんと自分の名前をバルザンに伝えることができたオデット。同時に「いかに彼に感謝しているか」を伝えるファンレターをバルザンに渡す。

③ショック
人気作家のバルザンだが、同業者であるピムスから作品を酷評され、人気急落。しかも、妻が浮気。最愛の息子ともちょっとした距離が。ショックを受けたバルザンは一気に自信喪失。自殺を試みる・・・。

④不思議な縁
「愛」に餓えるバルザン。オデットのファンレターに感激。何とオデットのアパートを訪ね、保護を求める。彼女のアパートには美容師の息子、無職の娘&おバカな彼氏が住んでおり、そんな余裕はない。しかし、オデットはバルザンを受け入れて、励ます。

4.感想
何とも不思議な映画。ヨーロッパ社会を理解するのに役立つかもしれない内容。世間のこの映画に対する反応は良好。「ステキ」「オシャレ」「素晴らしい愛」とのこと。個人的にはツッコミどころが多い内容ではないかと。特に「バルザン」という作家。浮気ばっかりの男。アシスタントの女性にもすぐに手を出す。それなのに妻の浮気にショック。「妻が冷たい」という理由で家を出て、ファンの一人にすぎないオデットを頼るという、ありえへん展開。オデットは寂しい状況。亡き夫と子供たちに見守られているが、彼女の周囲は「ワケあり」な連中ばかり。デパートの同僚たちは勘違いして彼女に嫉妬する残念な人たち。彼女一家が住むアパートには変態夫婦やキリストみたいな奴もいる(何者?)。オデットがウキウキすると宙に浮かぶ、という演出も何か微妙(『地上5センチの恋心』というタイトル。「5センチ」? それ以上に浮いてた)。オチにも大いに違和感(個人的には「ステキな映画」とは全く思えませんでした)。ヨーロッパ人の価値観、ベルギーの町並み、オデットの思いやり、人間関係に注目して鑑賞するのがオススメの映画です。

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