「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『招かれざる客』(1967年:シドニー・ポワティエ、キャサリン・ヘプバーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」白人の富豪が娘の結婚に困惑するセンシティブな映画。人種差別、人間関係、カップルのそれぞれの両親の態度に注目です。

1.ストーリー
知り合って間もない白人と黒人のカップルが結婚を決意し、それぞれの両親に意思を伝えるが・・・。

2.キャスト
シドニー・ポワティエ(黒人男)
キャサリン・ホートン(白人女)
キャサリン・ヘプバーン(母)
スペンサー・トレイシー(父)

3.注目のシーン
①主役
黒人のジョン・プレンティス(シドニー・ポワティエ)は有能かつ人格者の医者。白人ジョアンナ(キャサリン・ホートン)は大きな新聞社を経営するマット・ドレイトン(スペンサー・トレイシー)の一人娘。ハワイで出会ったジョンとジョアンナ。出会ってまだ10日しか経っていないが、二人は結婚を決意。妻子を事故で失った過去があるジョンは生まれ変わったような気分でジョアンナを愛する。

②キャラ
白人の富豪であるドレイトン一家。立場上「人種差別反対」を唱えてきたマットだが、娘が黒人と結婚するのには反対。娘と産まれてくる子供が差別されることを強く懸念してのこと。しかし、マットの妻クリスティーナ(キャサリン・ヘプバーン)は困惑しながらも娘の希望を優先。ドレイトン一家と付き合いがあるライアン神父(セシル・ケラウェイ)も結婚に賛成。ドレイトン家の黒人家政婦マチルダ(イザベル・サンフォード)は「ジョンは白人のカネ持ちと結婚していい思いをしようとしている」と考え、ジョンを嫌悪。ジョンの両親(ロイ・グレン、ビア・リチャーズ)は?

4.感想
非常にセンシティブな映画。白人と黒人の結婚。もし子供が産まれたら、その子は肌が黒い子になる。そうなれば「白人一家」が「黒人一家」に変わってしまう。そのことをどう受け止めるか? 白人側のマット&クリスティーナ、黒人のジョンの両親。それぞれの考え方、意見を述べるシーンが見せ場。確かに人類は平等ですが、それは「人として不当な差別をされない」という意味であって、「あらゆることで人種を区別してはならない」という意味ではありません。個人的には、知り合って10日しか経っていないカップルが深く考えることなく結婚しようとする姿に軽いものを感じました。それぞれの両親も感情的な態度。もっと理性的で説得力のある意見が言えるキャラがいれば良かったという気がする映画。全く違うルーツ、文化を背負ってきた両家が結びつくということがどういうことか、ということを考えながら鑑賞するのがオススメです。

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