「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『荒野のドラゴン』(1973年:チェン・リー、クラウス・キンスキー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」西部で仕事を探す中国人が奴隷商人の怒りを買うカンフー&西部劇映画。凄腕の中国人、刺客との戦い、珍妙な敵、美女に注目です。

1.ストーリー
西部で仕事を探す中国人が奴隷商人の残虐さを知って反旗を翻す。

2.キャスト
チェン・リー(中国人)
カーラ・ロマネリ(メキシコ女)
クラウス・キンスキー(刺客)
ミクリヤ・カツトシ(刺客)
ピエロ・ルリ(奴隷商人)

3.注目のシーン
①主役
西部を旅する上海ジョー(チェン・リー)。仕事を求めるが白人から差別されるばかり。そんな時、「牛」を運ぶ仕事の手伝いをすることに。しかし、その「牛」とは「メキシコ人労働者」のことで、警備隊に発見されてしまった奴隷商人の手下たちは証拠隠滅のため労働者を銃殺。

②悪役
奴隷商人スペンサー(ピエロ・ルリ)は手下を使ってあくどい商売をする男(保安官も買収されている)。ジョーを捕らえて痛めつけるが逆にやられる。屈辱で怒りに燃えるスペンサーは殺し屋を雇うことに。人喰いのカンニバル(ロバート・ハンダー)、帽子の男、ピアノ弾き、皮剥男(クラウス・キンスキー)らがジョーを襲い、最後はジョーとかつての同門ミクリヤ(ミクリヤ・カツトシ)が一騎打ち。

③キャラ
メキシコ人を助けたジョー。その娘クリスティーナ(カーラ・ロマネリ)がジョーをサポート。他に、過去の回想シーンでジョーの師匠ヤンなど。

④アクション
ジョーの凄腕を鑑賞する映画。態度の悪い人種差別主義者、奴隷商人、殺し屋をカンフーや意表を突く攻撃で撃退。ピンチを切り抜けるシーン、手段が特に見せ場。

4.感想
異色作で傑作。ジャッキー・チェンが主役でやってもいいような内容(それは『シャンハイ・ヌーン』(2000年)で実現。続編『シャンハイ・ナイト』(2003年)もオススメ)。「上海ジョー」の差別との戦いを描いた作品。謎の男ジョー。ヤン師からカンフーやヨガを習った過去。今ではなぜかアメリカの西部で職探しをする放浪の身。1862年の西部は人種差別が当たり前のように横行。そのことで結果的にジョーは危険な刺客と戦うことに。どんな戦いになるか? 凄腕のジョー。しかしながら、これは映画。いつも圧倒的に敵をしばき倒すワケにはいかない。銃で撃たれたり、縛られて動けなくなったり。こういったピンチを脱するシーンに特に注目されたい。ジョーを演じたチェン・リーという人はどういう役者なのか? あまり情報がない(「Myoshin Hayakawa」という日本人らしい。映画スターになるにはちょっと微妙な顔立ち)。皮剥男を演じるクラウス・キンスキーはヤバイ表情&キャラ設定(残忍)。ジョーにやられるスペンサーはみっともないキャラ。刺客「ミクリヤ」は妙に目立つヘンな格好(殺し屋が目立つ格好してちゃマズイのでは?)。アクション、キャラの映画(ただし、残酷シーンには要注意)。ジョーが牛と戦うシーンにも注目です。

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