「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ザ・サムライ 荒野の珍道中』(1975年:ジュリアーノ・ジェンマ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」アメリカ西部で日本の馬が奪われて馬と身代金をめぐる争いが展開される珍作コメディ映画。キャラ(ヘンなサムライ)に注目です。

1.ストーリー
先住民の集団に日本の馬が奪われ、アメリカの保安官、サムライ志願の男、流れ者がその身代金を届けようとするが・・・。

2.キャスト
ジュリアーノ・ジェンマ(流れ者)
トーマス・ミリアン(サムライ志願の男)
イーライ・ウォラック(保安官)
マヌエル・ド・ブラ(大尉)

3.注目のシーン
①主役
ある町の保安官エドワード・ギデオン(イーライ・ウォラック)。通称「ブラック・ジャック」。砂漠で妙な流れ者「スイス・チーズ」(ジュリアーノ・ジェンマ)と出会う。とぼけた感じのスイスだが、なかなかの悪知恵。エドワードから役人の給料と馬を奪って逃走。一方、「天皇の象徴」である子馬を日本人コミュニティに届ける任務のサムライ、ヤマト(ヒデオ・サトー)。列車で移動中に先住民の集団に襲われ、絶命。ヤマトの召使いサクラ(トーマス・ミリアン)は子馬の奪回を決意。

②悪役
子馬を盗んだり、列車を盗んだりする集団。それを操る黒幕がこの映画の悪役。様々な仕掛けをして利益を得ようとする黒幕は何者で、何が狙いなのか?

③アクション
黒幕が雇った「お尋ね者」の大尉ドノヴァン(マヌエル・ド・ブラ)率いる軍団。「エドワード、スイス、サクラ」の珍トリオ。その対決で見せる映画。敵は大勢。トリオの切り札はダイナマイト。三人がどんな戦いを展開するか?

④コメディ
結局のところ、これは娯楽作。笑いの演出で観客を魅了。ヘンな髪型とヒゲのサクラはイチイチ間違った言葉遣いをしたり、川に突っ込んで溺れかけたり。エドワードは「法を守る者」という立場を基本とするが、スイスに出し抜かれたり、コケたり。

4.感想
珍作。黒幕がある目的のために陰謀を仕掛け、それに珍トリオが巻き込まれる内容。一番マヌケなのが「サクラ」。アップで見ると笑ってしまう変顔。「サムライとは」とか「日本の格言によると・・・」などと前置きしてテキトーなことを言う「おバカキャラ」。スイスは欲が深く、エドワードを出し抜こうとする卑怯者。エドワードは意外にどんくさい。コメディシーンが売り物の作品。冒頭でエドワードとスイスが出会うシーン、ヤマトとサクラのやりとり(サクラのせいでヤマトが絶命するマヌケなシーンに注目)、留置所でスイスがサクラを失神させるシーン、処刑のピンチ、酒場での女装作戦、ドノヴァンに捕まったサクラが首まで埋められるシーン、ラストの落ちが主な見せ場。珍シーンをツッコミながら鑑賞するのがオススメです。

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