「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『大いなる男たち』(1969年:ジョン・ウェイン、ロック・ハドソン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」南軍の大佐がメキシコで再起を図ろうとする西部劇映画。諦めない男たち、戦闘シーン、メキシコ革命、男女の恋の行方に注目です。

1.ストーリー
南軍の大佐が敗戦により土地も屋敷も全て失い、家族や仲間を連れてメキシコで再起を図ろうとするが・・・。

2.キャスト
ジョン・ウェイン北軍
ロック・ハドソン(南軍の大佐)
ジャン=マイケル・ヴィンセント(南軍の若手)    
ロマン・ガブリエル(青年)
メリッサ・ニューマン(大佐の娘)

3.注目のシーン
①主役
南北戦争末期が舞台。北軍の大佐トーマス(ジョン・ウェイン)が南軍を撃破。しかしながら、戦争はすでに三日前に終わっていたことを知る。終わっていたにもかかわらず相手を殺害したこと、終わったにもかかわらず南軍の兵士たちが戦うことを諦めないのにトーマスは困惑。

②新しい人生
トーマスは苦楽を共にした仲間と一緒に軍を退職。野生の馬を軍に売ってカネを作ることによって苦労させた仲間に報いようとする。一方、敗れた南軍の大佐ラングドンロック・ハドソン)。敗戦により土地も屋敷も全て失い、家族や仲間を連れてメキシコで再起を図ろうとする。

③出会い
3000頭の馬を手に入れて軍に売ろうとするトーマスだが、「500頭しか要らない、値段も一頭につき35ドルではなく25ドルにする」と軍から言われて憤慨。馬を買いたいと申し入れてきたメキシコのマクシミリアン大統領に売ることに。マクシミリアンの保護を受ける予定のラングドン一行とトーマスがその過程で出会う。

④ハプニング
メキシコはマクシミリアン大統領派と革命派のファレス派が対立。ラングドン一行はメキシコに到着したが、ファレス派の人質となってしまう。ファレス派の将軍ロハスがラングドンに出した解放の条件は「トーマスがマクシミリアンに売った馬を手に入れること」。それができない場合はラングドンの部下(ジャン=マイケル・ヴィンセント)はもちろんのこと、ラングドンの娘(メリッサ・ニューマン)といった非戦闘員も処刑されてしまう・・・。

4.感想
南北戦争の後日談といった感じの映画。南軍の大佐ラングドン。全てを懸けて戦ったが、敗北。その後、どうなったか? 結局、南北戦争とは何だったのだろう? という気がしてくる映画。土地と屋敷を担保にしたためラングドンは敗戦で全てを失う。それを知っている怪しい不動産業者(&態度が悪い黒人)がラングドンの足元を見て土地と屋敷を格安で買い取ろうとする。結局、北部は「奴隷の解放」という表向きの口実で戦争を起こし、南部の財産を奪うのが目的だったのではないかと。実際、『風と共に去りぬ』でも侵攻した北軍が南部をボロボロに破壊して貴重品を収奪した、という描写があります。作り物にすぎない映画の描写を見て決めつけるのは危険ですが、やはり南北戦争の背景には「他人の貴重なものを奪う」という邪悪な企みがあったのではないかと疑わざるを得ない。それはともかく、映画的にはこの作品はジョン・ウェイン演じる「トーマス」の男気が見せ場。やることなすことサッパリのラングドン。トーマスの援護を得てフランス軍と激突。どんな結末となるか? 見せ場が多い映画。南北戦争、山賊との銃撃戦、フランス軍との戦いがアクション的な見せ場。戦争に負けるは、劣勢のマクシミリアン派に頼ってしまうはで失敗ばかりのラングドン。そんなラングドンと彼の家族を守ろうとするトーマス。トーマスの頼もしい養子ブルーボーイ(ロマン・ガブリエル)にも注目。アクション(ジョン・ウェイン映画おなじみ「乱闘シーン」も)、キャラ、友情の名作です。

ジャン=マイケル・ヴィンセント:『メカニック』(1972年)でチャールズ・ブロンソンと共演。野心を持つ殺し屋を演じた。

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