「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『シマはもらった』(1974年:ジュリアーノ・ジェンマ、リッキー・ブラッチ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ギャングのボスになりたい男がギャングの縄張りを荒らすコメディ映画。続編。新米ボス、ドジなギャング、プロレス牧師。キャラに注目です。

1.ストーリー
ギャングのボスになる野心を持つ男がギャングの縄張りに現れて、一騒動。

2.キャスト
ジュリアーノ・ジェンマ(野心家)
リッキー・ブラッチ(牧師)
ローラ・ベケレッリ(美女)
ドミニク・バルト(子分)

3.注目のシーン
①主役
『くたばれカポネ』(1973年)の続編。しかしながら、前作とストーリーのつながりはあまりナシ。禁酒法時代のアメリカ。野心家のソニージュリアーノ・ジェンマ)。夢は「大物ギャングになって大きな顔をすること」。駅で他人(ギャング)の荷物とカネを盗んでニューヨークへ。

②悪役
ニューヨークのマルベリー通りに到着したソニー。そこはギャングのメローネ一家とニック一家が縄張り争いをしている所(シマ)で、協定により中立状態になっている。そのシマを自分のものにしようとするソニー。逃亡中の悪党タイガーもそこを狙っている。

③キャラ
マルベリー通りで布教活動をする牧師(リッキー・ブラッチ)。大柄な男で腕力が自慢。牧師の手伝いをする少年デュークは実にナマイキなガキ。町でソニーと出会う美女ヴァージニア(ローラ・ベケレッリ)。ニューヨークに着いたばかりのソニーから手荷物を置き引きした男バラバ(ドミニク・バルト)はソニーに雇われて子分に。

④演出
前作同様、ギャングとの争いをコミカルに描いた映画。アクションシーンは「昔風の娯楽作」といった感じで、乱闘で殴ったり、投げ飛ばしたり。ただし、路上での激しい銃撃戦(ギャング同士の抗争)のシーンはなかなかの迫力。コメディシーンの見せ場としては、どんくさいギャング(やたら故障する車にアタフタ、なぜか服に飲み物をこぼす男、など)、ソニーと牧師のボクシング、おねぇレスラーと女子レスラーの変則マッチ。ソニーがマルベリー通りの商売人(バー、レストラン、ガレージ、教会)から「保険料」を巻き上げようとするシーンも見せ場。

4.感想
まさかのパート2。『くたばれカポネ』のソニーが再登場。前作の覆面レスラー「ミステリーマン」(バッド・スペンサー)に代わって今回は大柄な牧師が登場。相変わらずなソニー。ギャングになってややこしい地区を乗っ取ろうとする(実にありえないストーリー)。何の後ろ盾もないソニー。しかし、ヤケに自信タップリなソニーの態度を見てギャングたちは「アイツは何者なんだろう?」ってな感じで過剰に警戒。ソニーを尾行しようとしてトチったり、ギャング同士で壮絶な戦争をするハメに陥ったり。マルベリー通りは面倒な町。メローネ一家とニック一家。それに加え「ロッキー」と呼ばれている謎の黒幕(手紙でソニーを脅したりする)。そこを虎視眈々と狙うタイガー。そんな地区でソニーがどんなハッタリをかますのか? 妙なストーリー&笑いの演出(アホくさいシーンも)のコメディですが、格闘シーン、美女などのキャラで楽しめる珍作です。

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