「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:シルヴェスター・スタローン特集(1)「四回戦ボクサーが世界挑戦」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」無名のボクサーが世界チャンピオンに挑戦する『ロッキー』、前回の試合で大苦戦した世界チャンピオンが再び「イタリアの種馬」と戦う『ロッキー2』を紹介します。

『ロッキー』(Rocky)

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映画チラシ

1.ストーリー
無名のボクサーが世界王者に挑戦する。
(1976年公開)

2.キャスト
シルヴェスター・スタローン(ボクサー)
タリア・シャイア(ペットショップの女性)
バート・ヤング(友人)
バージェス・メレディス(トレーナー)
カール・ウェザース(世界王者)

3.注目のシーン
①主役
ロッキー(シルヴェスター・スタローン)。フィラデルフィアの四回戦ボクサー。パンチが強いサウスポー。今まで鼻を折られたことがないのが自慢。しかし、ケンカみたいな試合っぷりで、世界王座を目指すようなレベルの選手ではない。

②キャラ
後のシリーズにも登場するキャラが一作目から活躍。ロッキー、ペットショップで働くエイドリアン(タリア・シャイア)、ロッキーの友人でエイドリアンの兄ポーリー(バート・ヤング)、ロッキーのトレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)、世界ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリード(カール・ウェザース)、アポロのトレーナーのデューク(トニー・バートン)、など。犬の「バッカス」も個性的なキャラ。

③アクション
試合のシーン、トレーニングのシーン(精肉工場で肉を殴ったり、町を走ったり)が見せ場。アポロに敵うはずがないと思われたロッキーが善戦するシーンは何度観ても熱くさせられます。

④演出
単なる「感動のスポーツ映画」ではなく「ロッキー」という人間に焦点を当てたヒューマンドラマ。ボクシングも私生活も不器用なロッキー。アポロ戦で人生が変わっていくプロセスに注目。雰囲気を盛り上げる音楽、特別出演のジョー・フレージャー(本物の元・世界ヘビー級王者)もこの映画を名作にするのに一役買っています。

4.感想               
全く売れなかった俳優スタローン。この作品で大ブレーク。スターになるだけのものを元々持っていたんですね。ストーリーは有名すぎるので説明不要。キャラ、トレーニング、試合のシーンが見せ場。主役はさえない四回戦ボクサーのロッキー・バルボア。そんなロッキーが気になっているのはペットショップで働くエイドリアン。教育ママみたいなメガネを掛けているパッとしない女(しかしメガネを外すと、意外にカワイイ)。ポーリーはスネた男(シリーズを通してロッキーの足を引っ張る困った奴)。トレーナーのミッキーはボクシングジムのオーナーであり、元ボクサー。ボクシングに専念しないロッキーからロッカーを取り上げる(かなり気が強い男)。世界ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードは鋭いジャブとストレートが武器。対戦相手がケガをしたため、次の防衛戦の相手を探すのに苦労。ロッキーのニックネーム「イタリアの種馬」が気に入った、という理由でロッキーを防衛戦の相手に指名(本当は世界ランクに入っていない選手と防衛戦はできませんけども)。トレーニングのシーンでは精肉工場の冷凍室で肉を殴る場面がオススメ(ロッキーが「虎の目」を持つことにデュークが気付いてアポロに警告しようとするが・・・)。試合のシーンではハプニングの連続(パンチのある選手が時々番狂わせを起こすのはボクシング界ではよくあること)。音楽はあまりにも有名。世界ランキングに入っていないロッキーが世界タイトルに挑戦できるのか、といったツッコミどころもありますが、良いシーンもたくさん。DVDには懐かしいTV版吹き替え音声も収録されているオススメの名作です。

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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ロッキー2(Rocky II)

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映画チラシ

1.ストーリー
世界王者との試合で一夜にして有名になったボクサーが再び王者に挑戦する。
(1979年公開)

2.キャスト
シルヴェスター・スタローン(ボクサー)
タリア・シャイア(ボクサーの妻)
バート・ヤング(義兄)
バージェス・メレディス(トレーナー)
カール・ウェザース(世界王者)

3.注目のシーン
①主役
ボクサーのロッキー(シルヴェスター・スタローン)。世界王者アポロ(カール・ウェザース)と病院送りになるほどの激しい戦いで有名に。エイドリアン(タリア・シャイア)と結婚。欲しかったモノ(高級車、高級時計、家、犬の首輪)を買いまくるなど絶好調と思われたが・・・。

②キャラ
前作に続いて登場するロッキー、エイドリアン、ロッキーの義兄でエイドリアンの兄ポーリー(バート・ヤング)、ロッキーのトレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)、世界ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリード(カール・ウェザース)、アポロのトレーナーのデューク(トニー・バートン)、など。

③アクション
世界王者アポロとロッキーの再戦が決定。町を走るトレーニング。動きに磨きをかける特訓として、ロッキーはニワトリを捕まえようとする。

④演出
世界王者といい試合をやったことで全てがうまくいくかに見えたロッキー。しかしボクシング以外の仕事はサッパリ。テレビCMの仕事、精肉工場の仕事を失い、車も手放す。しかもアポロ戦で右目を痛めている。再戦が決まったが試合直前、妊娠中のエイドリアンが過労で倒れるなど、ロッキーは人間としてボクサーとして様々な困難に見舞われる。一方、世界王者アポロにも不満が。ロッキー戦の内容に納得できず、ファンからも「お前は負けていた」という批判が。

4.感想               
この続編はあまり評判が良くないらしい。ロッキーが勝つ、というオチがだいたい読めるから、ということらしい。しかしながら「ロッキーの人生」を描くのがこのシリーズ。絶対必要な作品。ロッキーが世界王者アポロとの試合で予想外の善戦。多くのボクシングファンを感動させた後、ロッキーはエイドリアンとついに結婚(最高に美しいシーン)。ロッキーはファイトマネーで欲しかったモノを買いまくる。全てが好調のはずだったが・・・。試合のシーンが迫力の映画。しかし、「ボクサーあるある」が表現されているシーンの方が個人的には興味深い(例えば、試合の報酬に舞い上がって高価な物を買いまくったり、試合のダメージに悩まされたり)。「リングで浴びる喝采」と「地味な仕事すら失う悲哀」のコントラスト。単なるボクシング映画ではなく、このシリーズは成功と失敗、栄光と挫折を描いた演出が多いため、非常に深いヒューマンドラマになっています。昏睡状態になってしまうエイドリアン。教会で祈るロッキーとトレーナーのミッキー。そして試合。「ロッキー」という人間の人生を描いたドラマ。多くの人に観てもらいたい作品です。

(予告編:YouTubeより)

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