「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:カート・ラッセル特集(1)「ニューヨークとロサンゼルスを刑務所化」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」元・特殊部隊の中尉が大統領を「刑務所」から救出しようとする『ニューヨーク1997』、国家機密を「流刑地」から奪回しようとする『エスケープ・フロム・L.A.』を紹介します。

ニューヨーク1997(Escape from New York)

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映画チラシ

1.ストーリ
元・特殊部隊の中尉が大統領を救出するため「刑務所」に乗り込む。
(1981年公開)

2.キャスト
カート・ラッセル(元・特殊部隊)
アーネスト・ボーグナインタクシードライバー
オックス・ベーカー(戦士)
ドナルド・プレザンス(大統領)
リー・ヴァン・クリーフ(警察署長)

3.注目のシーン
①舞台
1988年、アメリカの犯罪発生率が400%に。そこでニューヨーク全体を刑務所化して囚人を収容することになり、ニューヨークは生きて出ることができない「囚人だけの世界」となった。そして1997年、現在。大統領専用機が「アメリカ自由解放戦線」にハイジャックされ、大統領が「カプセル」で脱出。ニューヨークに降下したが、囚人に連れ去られてしまった。

②主役
元・特殊部隊の中尉スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)。とっても態度がデカい男。銀行強盗の罪で終身刑を科せられることになったが、警察署長ホーク(リー・ヴァン・クリーフ)の依頼により大統領の救出に向かう。「抗毒剤のカプセル」を首に注射されてしまい、プリスキンは24時間以内に任務を完了せねばならない(タイムリミットを超えるとカプセルが爆発する)。

③悪役
囚人しかいないニューヨーク。そこを仕切るのは「ニューヨークのNo.1 ボス」と自ら名乗る黒人デューク。手下は野蛮人ばかり(「クレイジー」と呼ばれる。その理由は?)。大統領に残酷な仕打ち。「大統領の解放」と引き換えに「自分たちの恩赦」を当局に要求するというのが大統領をさらった目的。

④キャラ
プリスキンの大統領救出に協力する「ブレイン」、マギー、タクシードライバーのキャビー(アーネスト・ボーグナイン)。囚人に捕まったプリスキンと決闘するレスラー(オックス・ベーカー)。

⑤アクション
強いプリスキン。ザコを簡単に殴り倒す。しかし、あまりにも敵が多すぎて捕まってしまう。レスラーとの一騎打ち、大勢の囚人から逃走するカーチェイス、デュークとの決着戦に注目。

4.感想
ジョン・カーペンター監督作品。「街全体を刑務所にする」というアイデアが凄い。「どうせ無法地帯なんだから、ベルリンの壁みたいに囲んでしまえ」という発想でしょうか。そんな舞台&「スネーク・プリスキン」という個性的なキャラ。なかなかエラそうなプリスキン。警察署長に「スネークと呼べ」と言ったり、「プリスキンと呼べ」と言ったり(どう違うのかよくわからない。親しい関係だと「スネーク」、そうでない場合は「プリスキン」?)。スネークの腹には「蛇」の入れ墨(数字の「2」に見える)。実に野蛮な囚人たち。一体どうやってそこで生きているのかと思ったら「とんでもないもの」を食っていた。刑務所になってしまったニューヨークでのスリリングな展開が売り物の映画。飢えた荒っぽい囚人たちとの対決に注目。キャラ、舞台設定、対決シーンが見せ場の傑作です。

作品情報:各種資料より
・安価な特殊効果でリアルな映像を表現している

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リー・ヴァン・クリーフ:『夕陽のガンマン』『キャノンボール3 新しき挑戦者たち』
アーネスト・ボーグナイン:『特攻大作戦』『ポセイドン・アドベンチャー

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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エスケープ・フロム・L.A.(Escape From L.A.)

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映画チラシ

1.ストーリー
元・特殊部隊の中尉が国家機密を「流刑地」から奪回しようとする。
(1996年公開)

2.キャスト
カート・ラッセル(元・特殊部隊)
ヴァレリア・ゴリノ(女)
ピーター・フォンダ(サーファー)
パム・グリア(女ボス)

3.注目のシーン
①舞台
「未来」が舞台の映画。1998年、アメリカでは反政府勢力が力を増す。2000年8月23日、大地震により「島」と化したロサンゼルス。犯罪者の「流刑地」として使用されることに。そして2013年、現在。

②主役
元・特殊部隊の中尉スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)。「道徳違反」の罪でロサンゼルス送りに。しかし、政府から大統領の娘(ロスのテロ組織「輝く道」に唆されて「国家機密」を盗んだ)を捜す依頼。「罪の恩赦」を条件に引き受けたプリスキンは「国家機密の奪回」のためロスに向かうことになったが、前作同様、逃走防止の小細工をされてしまう。今回は「致死性ウィルス」を体に仕込まれてしまい、プリスキンは10時間以内に任務を完了せねばならない。

③悪役
「輝く道」のリーダー、クエボ。大統領のバカな娘から秘密兵器を獲得。それを使えば全世界の電力エネルギーを消滅させることができる。「自由」を獲得するため、その兵器でアメリカを脅迫。娘と兵器を奪回しようとするプリスキンと戦闘に。

④キャラ
廃墟と化したロサンゼルスで捜索活動するプリスキン。そんな地獄のようなところにもいろんな人間が。プリスキンに声を掛けるサーファー(ピーター・フォンダ)、うさんくさい男、美女タスリーマ(ヴァレリア・ゴリノ)、プリスキンとは旧知のハーシー(パム・グリア)。しかし、何と言っても濃いのが「整形軍団」。タスリーマの説明によると「整形に失敗した連中で、キレイな顔の人間をさらって自分に移植しようとする異常者たち」だそうだ。

⑤アクション
いかにもCGといった感じの映像&銃を使ったアクション。2000年の大地震のシーン、プリスキンがナイフ男を始末するシーン、モーターアクション、「バンコク式」の決着方法、「整形軍団」との戦い、スタジアムでの出来事、クエボ団に奇襲攻撃、ほか。

4.感想
「悲惨な未来(今となっては過去となった2013年)」を描いた続編。大地震により「島」と化したロサンゼルス。「犯罪者の流刑地」として使用されるようになった、という設定(前作はニューヨーク)。自由がほとんどなくなったアメリカ。「道徳違反」で有罪になったプリスキン(何をやらかしたのかは不明)。今回の任務は「国家機密」の奪回。ハリウッドなどの有名な街が瓦礫と化したロサンゼルスで死闘を展開。前作と同じような演出もあります(恩赦と引き換えに危険な任務、美女があっけなく死亡、政府は信用できない、過去に裏切った奴とプリスキンが再会、ほか)。CGがやや多めですが、個性的キャラのプリスキンが個性的な敵と戦うシーンが見所。ハンググライダー、防弾ヘリ、ホログラム装置にも注目です。

パム・グリア:『コフィー』『刑事ニコ 法の死角』『ジャッキー・ブラウン』でおなじみのカリスマ的な黒人女優。

(予告編:YouTubeより)

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