「鉄板映画：人気スター映画のブログ」探偵と元フットボーラーがフットボール業界の闇を追う『ラスト・ボーイスカウト』、「永遠の若さ」を求める女性が引き起こすトラブルを描いた『永遠に美しく…』を紹介します。
『ラスト・ボーイスカウト』（The Last Boy Scout）
１．ストーリー
飲んだくれ探偵と元フットボーラーがフットボール業界の闇に巻き込まれる。
（1991年公開）
２．キャスト
ブルース・ウィリス（探偵）
デイモン・ウェイアンズ（元フットボーラー）
ダニエル・ハリス（探偵の娘）
ハル・ベリー（ダンサー）
３．注目のシーン
①主役
バディムービー。探偵のジョー（ブルース・ウィリス）はだらしない酔っぱらい。かつてはシークレットサービスのエリートだったが解雇されて以来、失意の日々。妻と娘ダリアン（ダニエル・ハリス）ともうまくいっていない。そんなジョーがダンサーのコリー（ハル・ベリー）をガードする依頼を引き受ける。コリーの恋人で、かつてフットボールのスーパースターだったジミー（デイモン・ウェイアンズ）はボディガード気取り。探偵など要らないといった態度を見せるが・・・。
②悪役
フットボールチームのオーナー、マルコン。人気が低迷するフットボール業界を立て直すため、「フットボール賭博」を計画。ベーナード議員に賄賂工作。ベーナードは過去にジョーとトラブルになった因縁の男でもある。マルコンの手下マイロ（テイラー・ネグロン）はとても冷酷で銃の名手。
③キャラ
ジョーの娘ダリアン。カワイイ顔してるけど実にナマイキ（汚い言葉を使う。反抗期＆家庭の暗さに参ってストレスいっぱい）。ところがキャラがいきなりコロっと変わって、父ジョーを救うためジミーと一緒に敵を追う。
④アクション
ジョーの腕っぷしの強さと派手な爆発シーンが見せ場。車が爆発、銃撃戦、ジミーが橋から落とされるシーン、ジョーがパンチ一発で敵を始末するシーン、プールに車が突っ込むシーン、カーチェイス、スタジアムでの対決、などがオススメ。
４．感想
ウィリスとウェイアンズのバディムービー。ちょっと（かなり？）ツッコミどころがある内容。細かいことは無視して楽しいシーン、迫力のあるシーンを素直に楽しめばよいのではないかと。ダンサーのコリーがジョーとジミーの目前で謎の襲撃者に襲われ、命を落としてしまう。誰がなぜ彼女を襲ったのか？ 事件の背景・真相、アクションを見せる娯楽作。シリアスな内容なのでコメディアンのデイモン・ウェイアンズも笑わせるシーンは少な目。オススメのキャラは「ダリアン」（とってもカワイイ、けどナマイキ）。悪党たちがちょっと軽率すぎるのがツッコミどころですが、結果オーライ。オススメのシーンはアクション以外にも、ジョーとジミーのトーク、ジョーの定番のセリフ（「顔か腹か？」）、フットボーラー役で登場のビリー・ブランクス（『ビリーズ・ブートキャンプ』でおなじみ）など。スポーツ選手の悩み、転落した人生に対する失望、親子のスレ違いといった深刻なテーマもキッチリ描かれた見所が多い傑作です。
ブルース・ウィリス：『ダイ・ハード』で大スターに。本来はユーモラスな表情で笑わせるタイプの楽しい役者。「楽しいウィリス」を観たい人には『こちらブルームーン探偵社』『ハドソン・ホーク』『永遠に美しく…』『RED/レッド』がオススメ。
デイモン・ウェイアンズ：「独特な黒人」を演じるコメディアン。『ブランクマン・フォーエヴァー』『メジャー・ペイン』がオススメ。
（予告編：YouTubeより）
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『永遠に美しく…』（Death Becomes Her）
１．ストーリー
「永遠の若さ」を求める女性と中年の男性の物語。
（1992年公開）
２．キャスト
メリル・ストリープ（女優）
ゴールディ・ホーン（友人）
ブルース・ウィリス（美容外科医）
３．注目のシーン
①主役
「三人」がメインの映画。1978年。ブロードウェイのステージに立つ女優マデリーン（メリル・ストリープ）。ド下手な演技に観客が次々に立ち去る。そんなマデリーンを訪ねる友人ヘレン（ゴールディ・ホーン）、ヘレンのフィアンセであるアーネスト（ブルース・ウィリス）。「ズルい奴」のマデリーン。ヘレンからアーネストを奪って結婚。男を奪われて、ヘレンは実に悔しい。
②その後
７年後、失意のヘレンは太りまくって、部屋から立ち退きを命令されるほど怠惰な暮らし。さらに７年後。美しくなったヘレンが出版パーティー開催。マデリーンは自分も若さを取り戻したいと考える。
③秘密
ヘレンが美しくなったのにはワケが。それは「魔法の秘薬」（不老不死になれる）。怪しい女がマデリーンにもそれを提供。アーネストは不死身になったマデリーンを見て、ビックリ（表情に注目されたい）。
④対決
友人を装いながら心の中では憎み合っているマデリーンとヘレン。不死身同士で決闘。しかし考えを改め、美容外科医であるアーネストにも秘薬を飲ませ、彼に自分たちの体のメンテナンスをさせることによって「永遠の美しさ」を確保しようとする。
４．感想
ブルース・ウィリスがサエない中年男、メリル・ストリープがダメ女優を演じるブラックコメディ。女性たちの（イカレた）パワーに押され、アーネストがアタフタするシーンが面白い。キャラ（怪しい女＆若い取り巻き、パーティに集う亡くなったはずの有名人たち、ほか）、ユーモラスなシーン（体が逆向き）、悲しい演出（うつろな感じでヘレンが同じ映像を何度も観るシーン）、ラストのオチ（「不老不死」ではあるけれど「劣化」は避けられない）が見せ場の傑作です。
ゴールディ・ホーン：『バード・オン・ワイヤー』でメル・ギブソンと共演。
（予告編：YouTubeより）
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