「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『猿の惑星・征服』(1972年:リカルド・モンタルバン、ロディ・マクドウォール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ついに人間が猿に屈服してしまうシリーズ第四弾。すっかりダメになってしまった人類。猿にアッサリやられる劣化ぶりが痛々しい内容。

1.ストーリー
両親を人間に殺された過去を持つ猿が人間社会にクーデターを起こす。

2.キャスト
リカルド・モンタルバン(サーカス経営者)
ロディ・マクドウォール(猿)

3.注目のシーン
①逆転
一作目の衝撃。「人間の言葉を使う猿」の世界。人間は話す能力を失い、野生動物化。そんなバカなことがあってたまるか、という気もしますが、そういう設定。「なぜそんなことになったのか?」が語られる新シリーズ。前作『新・猿の惑星』で産まれた猿「マイロ」(ロディ・マクドウォール)。両親(ジーラとコーネリアス)を人間に殺された過去を背負い、「話す能力」を他人に知られないようひっそりと暮らす。そんなマイロがうっかり人前でしゃべったことで「人類の歴史」が急展開する。

②人間
「1991年の北アメリカ」が舞台。犬と猫がウイルスで全滅(1983年)し、代わりに猿がペット化。人間と「労働力」である猿が共存する世界に(「犬と猫が消滅」というのがかなり衝撃的)。マイロを保護するサーカス経営者のアーマンド(リカルド・モンタルバン)。サーカスの宣伝に都市へやってきたのがキッカケで当局から厳しく追及されてしまう。アーマンドのように猿を保護する者もいれば、前作で「人間の言葉を使う猿」ジーラとコーネリアスを危険視したハスライン博士のような者もいる。

③演出
猿が「ペット」としてというより人間たちに「奴隷」として酷使されるシーン。マイロが自らを「シーザー」と名付け、「人間に反抗する猿たち」を指揮して人間を攻撃するシーン。堕落した人間。権利を求めて立ち上がる猿。両者の対比に注目の演出。

4.感想
一作目の謎でもある「なぜ猿が人間より上の立場になったのか」が表現されている壮大な歴史物映画のパート4。『新・猿の惑星』の続き。猿がクーデターを起こす内容。「1991年の北アメリカ」。犬と猫がウイルスで全滅(1983年)し、その代わりとして飼われた猿がペット化、そして奴隷化。その状況に頭に来たのが「マイロ」という人間の言葉を使う猿。他の猿を扇動してついに人間を破って世界を支配。そんなこと可能なんですか? という気がするストーリー。「なぜ猿が人間より上の立場になったのか」というのは結局、人間がだらしなく残酷だったから、というのが結論。猿を奴隷化して大いに利用。人間がますます怠け者になって劣化していくのも無理はない。しかし軍隊まで猿に負けるとは(ネタバレ)。人類が情けなすぎるシリーズ第四弾。「人間が猿にやられるシーン」に特に注目。シリーズ全五作をセットで、一作目から鑑賞することをオススメします。
リカルド・モンタルバン:『スタートレック』『キャノンボール2』『裸の銃を持つ男』ほか。
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