「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ベスト・キッド』(1984年:ラルフ・マッチオ、パット・モリタ、エリザベス・シュー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」転校先で同級生に痛めつけられた高校生が日本人からカラテを習う青春ドラマ映画。オリエンタルムード、「コブラ会」、キュートなヒロイン。

1.ストーリー
高校生が不良グループに痛めつけられ、カラテを習うことに。

2.キャスト
ラルフ・マッチオ(高校生)
ノリユキ・パット・モリタ(日本人)
エリザベス・シュー(高校生)
マーティン・コーヴ(コブラ会:師範)
ウィリアム・ザブカ(コブラ会)
チャド・マックイーン(コブラ会)

3.注目のシーン
①主役
高校生のダニエル(ラルフ・マッチオ)。母の仕事の都合でニュージャージーからカリフォルニアへ引っ越し。ビーチで出会ったアリ(エリザベス・シュー)と仲良くなったが、それが気に食わないアリの元恋人ジョニー(ウィリアム・ザブカ)がダニエルをカラテで倒す。その後もしつこくジョニーとその仲間はダニエルを痛めつける。

②悪役
ジョニーという男。「コブラ会」という道場でカラテを習っている。カラテをケンカの道具に使うのは本来、御法度であるが、「コブラ会」は「情けは無用」というポリシー。「コブラ会」師範クリース(マーティン・コーヴ)の教えをジョニーやダッチ(チャド・マックイーン:スティーブ・マックイーンの息子)といった門弟たちは忠実に守る。

③キャラ
ジョニーらに集団で痛めつけられるダニエルをカラテで助けるミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)。ダニエルが住む安アパートの管理人だが、ハエを箸で捕まえようとする妙なところもある男。アリは実はカネ持ちのお嬢様。どこが気に入ったのかはわからないが、ダニエルに好感を持つ。

④アクション
「高校生のケンカ」ということで派手な銃撃戦などは無し。ミヤギとクリースはダニエルとジョニーのいざこざをカラテ大会での試合で決着をつけることで合意。大会での試合、ミヤギがジョニーらにお仕置きするシーンがアクション的な見せ場。

⑤演出
オリエンタルなムードが漂う映画。普通の格闘映画とは違ってミヤギが変わったトレーニングをダニエルにさせるシーンが個性的。車のワックスがけ、床板をやすりで磨く、塀や家のペンキ塗り、ビーチでバランスをとる訓練、打撃練習ほか。

4.感想
不思議な老人(ミヤギ)と高校生の組み合わせが面白い作品。「未熟なダニエル」を「老練なミヤギ」が温かく見守る内容。個性的な演出が光る、不朽の名作。主人公の「ダニエル」は正直なところあまり好きになれないキャラ。車のワックスがけなどをさせられてミヤギにコキ使われていると思い、ふてくされな表情。ハロウィンの仮装パーティーではジョニーにイタズラしてぶちのめされてしまう。余計なことをする男ダニエル。このシリーズは四作ありますが、ダニエルは三作目まで登場。「精神的に未熟」「余計なことをする」というのはシリーズ通して変わりません(カラテは精神的に成長するために習うものなのですが)。個人的にはいかにも「アメリカ美人」といった感じのキュートなヒロイン「アリ」役のエリザベス・シューに注目。カネ持ちのお嬢様。なぜかダニエルと仲良しに(何となく、ダニエルは遊ばれているだけのような気がする)。「ジョニー」とかいう奴。散々、ダニエルを集団で痛めつけておきながら、クリースの冷酷な命令に疑問を持つ(実態は「ビビリの小悪党」か?)。クリースはなかなかのワル。元軍人なのに残念な人(「アメリカの誇り」が無い人なのかな?)。強いミヤギ。「カラテの達人」は年を取っても強いのだろうか? 不良のジョニーらを軽く倒してしまう。こういう格闘系の作品というのは最後まで勝負がわからない、というのが売り物だと思うけど、ジョニーは老人のミヤギに負けるレベルの男だということがストーリーの途中で明らかに。修行シーンもちょっとしてツッコミどころ。ワックスを塗って拭き取る。これで強くなれますかね? 「~拳」をマスターすれば何十年も修行してきた強敵にも勝てるジャッキー・チェンカンフー映画みたいな演出になっています。「格闘」に関しては現実離れしているような気がするファンタジーな内容。ミヤギ、クリース、アリといったキャラと人間関係に注目の人間ドラマです。 

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