「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ハート・アタッカー』(2007年:エリオット・ルイス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」2005年11月にイラクのハディサで起こった出来事を描いたイギリスのノンフィクション映画。緊張感高まるイラクに注目です。

1.ストーリー
イラクで過激派が潜んでいる地域を捜索するアメリ海兵隊が道路脇に仕掛けられていた爆弾で犠牲者を出してしまい・・・。

2.キャスト
エリオット・ルイス(海兵隊

3.注目のシーン
①主役
2005年。イラクで任務に就くアメリ海兵隊。過激派の拠点と思われる地域の捜索を担当。部隊を率いるのはラミレス(エリオット・ルイス)。

②爆発
ハディサの町を通る海兵隊の車列。アメリカに反感を持つ二人のイラク人が仕掛けた爆弾が炸裂し、1名死亡、2名の重傷者。仲間を失って我を忘れたラミレスらが実行犯を追跡。その地域の民家に押し入り、銃を乱射する。

③キャラ
イラクを平和にするために駐留する米軍。しかし、イラク人は早くアメリカには国から出ていってもらいたいと考えている。そんな中、ハディサでの爆発。アメリカを追い出すためのテロがイラクの女性や子供に悲劇をもたらす結果に。海兵隊員たちの態度・行動、イラクの過激派・一般市民のそれぞれの立場や考え方にも大いに注目。

4.感想
イラク戦争がテーマの映画はたくさんありますが、これはその内の一つ。『ハート・ロッカー』という作品もありますが、これは『ハート・アタッカー』(タイトルだけではなく、ソフトのパッケージ写真もソックリ。お間違いのないように)。仲間を悲惨な目に遭わされた海兵隊。戦場の興奮と緊張により、たがが外れたような状態に。民家を捜索する海兵隊が手当たり次第に銃を乱射。犠牲になったのはテロや過激派とは何の関係もない一般市民(優しい夫、美しい妻、明るい子供たち、穏やかに暮らす老人たち)。一体アメリカはイラクで何がしたかったのか? 高性能な武器、監視システムを駆使するが、やったことはベトナム戦争の時と同じ(同じことを繰り返すアメリカ)。ラミレスも本心では自身が「使い捨ての兵隊」であることを理解しており、自国の政府を信じていない精神状態。そんな状態で起こした「ハディサの悲劇」。実際に起こった出来事ということで緊迫感があり、鑑賞後には様々なことを考えてしまう映画。日本はアメリカ側の国ですが、アメリカにはこの映画に描かれているような「罪」もあります。同盟国ではありますが、アメリカ寄りに行動しすぎると思わぬ敵を作ってしまったり反発に遭ったりするのではないかと危惧してしまいます。戦場で暮らす人々の気持ちを考えながら鑑賞するのがオススメの作品です。

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