「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ミザリー』(1990年:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」交通事故で重傷を負った人気作家が異常なファンに監禁されてしまうサイコ映画。ヤバイ女の狂気。気の毒な保安官にも注目です。

1.ストーリー
人気作家が交通事故で重傷を負い、救助されたが・・・。

2.キャスト
ジェームズ・カーン(人気作家)
キャシー・ベイツ(ヤバイ女)
リチャード・ファーンズワース(保安官)
フランシス・スターンハーゲン(保安官補)
ローレン・バコール(エージェント)

3.注目のシーン
①作家
人気作家のポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)。人気シリーズ「ミザリー」の最終巻を完成させる。原稿を届けるため雪山のコテージを出発し、ニューヨークで待つエージェントのマーシャ・シンデル(ローレン・バコール)の元に向かうが横転事故。重傷を負ったが、アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)に救助される。

②ヤバイ女
ポールの熱心なファンであるアニー。ポールを献身的に介護するが、「ミザリー」の最終巻の原稿を読んでブチキレ。ポールを激しく罵り、「書き直せ」と命令。ケガで動けないポールは仕方なしにその理不尽な命令に従う。

③保安官
マーシャからの通報で行方不明になったポールを捜すバスター保安官(リチャード・ファーンズワース)。田舎の保安官だが、なかなか鋭い男。妻であり保安官補でもあるヴァージニア(フランシス・スターンハーゲン)はそんな夫をサポート。

④完成
何とかアニーの家から脱出しようとするポールだが、身体が動かない。アニーに薬を盛ろうとしたり、包丁を隠し持って反撃に備えようとしたりするが全て失敗。そのうち、書き直しの原稿が完成に近づき・・・。

4.感想
ゴッドファーザー』の「ソニー」でおなじみのジェームズ・カーンが女にエラい目に遭わされる恐怖の映画。異常なほど熱心すぎるファンがブチキレてさらに脱線する内容。親切な表情を見せたり、ささいなことでキレたりするアニー。感情の起伏が激しすぎる女。そんなアニーに完全に拘束されてしまうポール。一体どう反撃するのか? スティーヴン・キング原作の映画。「人間の狂気」を書かせたら右に出る者はない(?)キング。この「アニー」というキャラは決して特別な人間ではなく、どこにでもいるような人物。ただ、何かキッカケがあると完全にキレてしまい、自分を押さえることができなくなる要注意なタイプ(キレたら怖そうな人とは付き合わない方がいいかも)。表現的には少し「問題アリ」のような気もする映画(キレまくる「アニー」。「保安官補ヴァージニア」も夫に皮肉を言うタイプ。「女性は厄介なもの」という意図がちょいと感じられます)。最後はポールとアニーが壮絶な戦い。なかなかタフなアニー。タイプライター(アニーがポールに書き直しをさせるために買ってきたもの)でドツかれても反撃(ターミネーターばりのタフさ)。男と女が激しく戦う映画には他にも『危険な情事』(1987年)、『ローズ家の戦争』(1989年)など(どちらもマイケル・ダグラスの作品)。熱心なファンに襲われてしまう作品としてはロバート・デ・ニーロ『ザ・ファン』(1996年)があります。「もしも・・・ケガして動けない状態でヤバイ奴に監禁されてしまったら・・・」といった感じで「自分がポールだったらどう行動するか?」を考えながら鑑賞するのがオススメです。

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