「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『鳥』(1963年:ロッド・テイラー、ティッピ・ヘドレン、ヴェロニカ・カートライト)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ヒッチコック監督作。静かすぎる港町で鳥が人間を襲うパニック映画。鳥の鋭いクチバシ。爆発事故。特殊効果で見せる大量の鳥に注目です。

1.ストーリー
港町で鳥が人間を襲う。

2.キャスト
ロッド・テイラー(弁護士)
ティッピ・ヘドレン(若い女
ヴェロニカ・カートライト(弁護士の妹)
アルフレッド・ヒッチコック(買い物客)

3.注目のシーン
①主役
若い女メラニー(ティッピ・ヘドレン)。ペットショップで知り合った弁護士ミッチ・ブレナー(ロッド・テイラー)に好意を持ち、ブレナーが住む港町を訪ねる。

②悪役
なぜか鳥が大量に港町に集結。メラニーや学校の生徒たちを襲って傷つける。しかし、のんびりした田舎町の人たちは「鳥の襲撃」を信じない(鳥に詳しいオバチャンが「鳥が人を襲うなんてありえない」などと発言。パニックもの映画では「そんなことがあるはずがない」と周囲が話を信用しないのはよくあるパターン)。しかし、爆発事故発生。パニックになる町の人たち。

③キャラ
ブレナー、メラニー、ブレナーの母、ブレナーの妹キャシー(ヴェロニカ・カートライト)、ブレナーの元恋人アニー(スザンヌ・プレシェット)、町の連中。出たがり(?)のヒッチコック監督はペットショップの買い物客の役でチョイ役出演。

④特殊効果
何と言っても「大量の鳥」が見せ場。「人が鳥に襲われるシーン」は当時最新の映像合成技術「ナトリウムプロセス」(ディズニーが開発した技術。DVDの特典映像より)を使って作られたとのこと。「大量の鳥」はその技術、絵に描いた鳥&本物で表現されている。

4.感想
(個人的に)ヒッチコックの最高傑作。サスペンス作でもどこかしらユーモアなところがあるヒッチコック監督作品。しかしながら、この『鳥』は実に恐ろしい。ストーリーは単純。ある港町に住む弁護士ブレナーを訪ねたメラニーが大量の鳥に襲われる。爆発事故も発生。異常事態をメラニーのせいにする町の人たち(他人のせいにすんな)。鳥に追い込まれるメラニーたち。結末は? 「自然の生き物が人間を襲う恐怖」「パニック&ヒステリー」が表現された映画。結末は「本編」と「原案」の二つがありますが、どうやら鳥が優勢の様子。家から出られないほど大量の鳥がメラニーたちを襲い、家のドアや窓からも侵入しようとするシーン。後に製作されるジョージ・A・ロメロナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)でゾンビが家の中に侵入しようとするシーンとよく似ています。オススメのシーンは、鳥の襲撃、「鳥の襲撃」を信じない(危機管理が甘い)町の人たち、大爆発、チョイ役のヒッチコック、ほか。鑑賞した後で「鳥」に対するイメージが変わるかもしれない映画。DVDの特典映像(80分)でティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ヴェロニカ・カートライトが出演時の思い出を語っています。鳥以外にも「自分が苦手なもの」が襲ってくることを想像しながら観るともっと恐ろしいかも。

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