「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『グレート・ワルツ』(1938年:フェルナン・グラヴェ、ルイーゼ・ライナー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ウィーンの作曲家ヨハン・シュトラウス2世の半生を描いた実録映画。名曲が誕生した経緯、演奏会、人間関係に注目です。

1.ストーリー
作曲家志望の青年ヨハン・シュトラウス2世が女性オペラ歌手に才能を見出されて・・・。

2.キャスト
フェルナン・グラヴェ(作曲家)
ルイーゼ・ライナー(妻)
ミリザ・コルジャス(オペラ歌手)
ヒュー・ハーバート(出版社社長)
ライオネル・アトウィル(伯爵)

3.注目のシーン
①主役
美しく青きドナウ」で有名なヨハン・シュトラウス2世。彼が銀行の職をクビになって自分の楽団を即席で作るところから物語がスタート。音楽に取り憑かれているヨハン(フェルナン・グラヴェ)。やりたくもない銀行の仕事とはキッパリ決別。仲間に声を掛けて楽団を結成。その見事な演奏にウィーン中が酔いしれる。

②キャラ
パン屋の娘ポルディ(ルイーゼ・ライナー)。ヨハンを愛し、結婚。女性オペラ歌手カーラ・ドナー(ミリザ・コルジャス)。たまたま聞いたヨハンの演奏が気に入り、ホーエンフリート伯爵(ライオネル・アトウィル)のパーティーにヨハンを誘う。出版社社長ホフバウアー(ヒュー・ハーバート)はヨハンと楽曲の出版契約。

③音楽
ヨハン作詞作曲の曲が流れるシーンが見せ場。「美しく青きドナウ」はラスト近くで流れます。

④トラブル
妻ポルディに愛されるヨハン。しかし、ヨハンは憧れのカーラに見出されたこともあって、カーラを愛する(不倫)。そのことに大いに傷つくポルディ。夫を取り戻すため、劇場の楽屋でカーラに怒りをぶつける(表情に注目)。

4.感想
有名なヨハン・シュトラウス2世の音楽活動と浮気を描いた映画。当時のウィーンは政情不安で革命が勃発。陰鬱な町にヨハンの明るい音楽が。人気歌手に見出されて大きな仕事を獲得していくヨハン。しかし、妻との間に隙間風が・・・。音楽シーンが中心の映画。ただ、「ミリザ・コルジャスの歌声」がキンキン声なのが少し気になる(録音トラブル?)。もう一つの見せ場は「ポルディの怒り」。実に太々しいカーラと対峙するシーンに注目。年を取ったヨハン&ポルディも見もの。音楽、不倫騒動の行方、名曲が誕生した背景、43年後の再会に注目の名作。似たような内容のジェームズ・ステュアート『グレン・ミラー物語』(1954年)もオススメです。

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