「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『風と共に去りぬ』(1939年:ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」南北戦争で南部が崩壊し、生き残った女性が自我に目覚めていく映画。南部貴族の繁栄&戦争の惨禍、人間模様に注目です。

1.ストーリー
奴隷制廃止に抵抗する南部が戦争を行ったことにより裕福な家庭の女性が全てを失い・・・。

2.キャスト
ヴィヴィアン・リー(南部の女)
クラーク・ゲーブル(南部の男)
レスリー・ハワード(南部貴族)
ハティ・マクダニエル(召使い)

3.注目のシーン
①主役
南北戦争時代が舞台の映画。南部に住むお嬢様スカーレット・オハラヴィヴィアン・リー)。美しいがとてもワガママ。片思いしてきた貴族アシュレー・ウィルクス(レスリー・ハワード)がメラニー・ハミルトン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)と結婚すると知ってショック。結婚を止めさせようとムダな努力をする。

②男
そんなスカーレットを面白そうに眺めるレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)。裕福な家庭の出だが、家族とはソリが合わず、自由な暮らしをしている変わり者。「自分と似たタイプ」であるスカーレットに興味を持つが、スカーレットはアシュレー以外には心を開こうとしない。

③戦争
南部の奴隷制を北部が非難、という名目で南北戦争勃発。劣勢なのを承知で戦う南部の男たちだが、大勢が戦死。スカーレットの知り合いも犠牲に。野戦病院で医者の手伝いをする「お嬢様」のスカーレットだが、あまりの悲惨さに耐えられない。

④戦後
戦争は終わったが、北軍の蛮行、山師の傍若無人ぶりに南部の町は荒廃。スカーレットは故郷の土地「タラ」を荒らされ、屋敷は略奪されボロボロ。父親はショックで正気を失い、妹二人は病に。

⑤復活
かつての繁栄を取り戻す決意をするスカーレット。お金のために望まぬ結婚をしたり、商売に精を出したり。かつての「お嬢様」が「やり手の商売人」に変身。そんなスカーレットの前にレットが現れて・・・。

4.感想
不朽の名作。222分もある長い作品。南北戦争によって裕福な家庭のお嬢様が「したたかな女」に変身する様を描いた内容。結局のところ、スカーレットはワガママなお嬢様だった、というのが結論。アシュレーという男に妙にこだわるスカーレット。そんなに魅力的なワケでもないアシュレーを追い求める。どうやら「自分のモノにしたい」と思ったものは手に入れないと気が済まない性格らしい。戦争で財産を失ったが、運良く復活して再び資産家に。望まぬ結婚を二度もし、三度目の結婚。子供もできた。残すはアシュレーのみ、といったところ。個人的には欲しがりなスカーレットよりもレット・バトラーに注目。余裕をかます表情を見せるが、心の中は寂しい男。スカーレットに贅沢な暮らしを提供したが、愛されていないことに気付く。レットの出した結論は? 壮大なスケールで描かれた映画。戦争のシーン、富裕層の暮らしぶり、人間関係、キャラ(小錦みたいな召使い、スカーレットを助ける黒人労働者など)が見せ場。スカーレットの欲深さ、それを見せつけられたレットの悲しみに特に注目の名作です。

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