「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『暴力脱獄』(1967年:ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」つまらないトラブルから二年の刑を科せられた男が刑務所から脱走しようとする映画。収監されて「自由の価値」に気付く囚人に注目です。

1.ストーリー
元軍人が退屈しのぎからつまらないトラブルを起こして刑務所へ。

2.キャスト
ポール・ニューマン(囚人)
ジョージ・ケネディ(囚人)
デニス・ホッパー(囚人)
クリフトン・ジェームズ(監視役)

3.注目のシーン
①主役
元軍人ルーカス(ポール・ニューマン)。除隊後はヒマな毎日。パーキングメーターを壊して逮捕、二年の刑で刑務所へ。

②キャラ
その刑務所には細かいルールがいっぱい。ささいなミスでも「懲罰小屋」送り。そんな刑務所の所長(ストローザー・マーティン)は普段は穏やかだが、キレたら暴力を使う。目が不自由ながら銃が凄腕の看守も。囚人を監視するカー(クリフトン・ジェームズ)。ルーカスと親しくなる囚人ドラッグ(ジョージ・ケネディ)。他にも「その他大勢」的なポジションでデニス・ホッパーが囚人役で登場。個性的な二人の黒人少年にも注目されたい。

③脱走
明るいキャラのルーカス。ドラッグとは最初はソリが合わずボクシングで殴り合ったが、その後は親しく。道路の舗装作業で頑張ったり、卵を50個食えるかどうかを囚人同士で賭けたり。体調が良くない母ヘレンがルーカスに面会。その後しばらくして訃報。母の死にショックを受けたルーカスは何度も脱走を試みる。そして・・・。

4.感想
実際に軍隊経験があるポール・ニューマンが元軍人の囚人役で登場。おとなしくマジメに生きることができなかったルーカス。腐った気分でパーキングメーターを壊すというバカな犯罪。これで「二年」とは罰が重すぎるような気もしますが、アメリカではそうなのかも。刑務所でも明るいルーカスは異質な存在。次第に他の囚人たちも彼の明るさに引き込まれていく。そこへ母の訃報。「自由」を求める気持ちが高まったルーカスは脱走。その度に捕まって酷い目に。その結末は? 『暴力脱獄』というちょっと内容とは合わないような気がするタイトルが付けられた映画(暴力を振るって脱獄するわけではない)。「ルーカス」「ドラッグ」の二人が特に注目キャラ。初めは性格が合わなかった二人がうち解けていく過程。囚人と看守のやりとり(「刑務所モノ映画」に出てくる看守はイヤミで邪悪な奴が多い)。三度の逃走劇&ラストのオチ。挿入される音楽シーン。こういったシーンが見せ場の映画。大した理由もなく刑務所に入るようなことをしてしまった愚かなルーカスが自由を求める姿に注目です。

クリフトン・ジェームズ:『007 死ぬのは奴らだ』『007 黄金銃を持つ男』で演じた個性的な保安官「ペッパー」役で有名。

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