「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『西部決闘史』(1972年:リー・ヴァン・クリーフ、ライナー・ショーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ガンマンがニセ金を追ってある町の有力者と対決する映画。おなじみ「サバタ」。戦闘、個性的な武器、金貨をめぐる展開に注目です。

1.ストーリー
ニセ金がからんだ事件を追ってガンマンがある町で有力者や旧知の男と金貨争奪戦を繰り広げる。

2.キャスト
リー・ヴァン・クリーフ(ガンマン)
ライナー・ショーン(元・南軍)
ペドロ・サンチェス(御者)
ジャンピエロ・アルベルティーニ(有力者)
ジャンニ・リッツォ(市長)

3.注目のシーン
①主役
元・南軍少佐のサバタ(リー・ヴァン・クリーフ)。ニセモノのゴールドを追ってあるサーカスに潜り込む。しかし、女性が殺され、犯人の手品師ピクルズを捜す。

②悪役
ピクルズと組んでいる悪党。ピクルズはニセのゴールドを作る技術を持っており、悪党はそれを利用する。ある町の有力者マッキントック(ジャンピエロ・アルベルティーニ)は市長(ジャンニ・リッツォ)の妹ジャッキー(ジャクリーヌ・アレクサンドレ)と結婚してのし上がった男。「町の再建」と称して町の人たちからカネを集め、それをニセのゴールドとすり替えようとする。

③キャラ
「町の再建」を希望する御者ブロンコ(ペドロ・サンチェス)とその仲間二人。元・南軍で中尉だったクライド(ライナー・ショーン)はイカサマカジノの経営者でサバタとは旧知の関係。サバタに賭けの貸しが5000ドルもある(当時の5000ドルは今の5000ドルとは全然違う。ほぼ返済不可能な金額)。他に、町に稼ぎに来た女、マッキントック配下の殺し屋たち。

④アクション
サバタの凄腕を鑑賞する映画。異常に用心深く、銃の名手であるサバタ。敵の行動を先読みして行動。マッキントックやクライドの小賢しい裏切りを当然のように見破り、小型の銃で襲撃者たちを仕留める。やや地味な雰囲気もある映画。そのためか爆発シーンが挿入され、作品を盛り上げます。

4.感想
いわゆる「サバタ三部作」(『西部悪人伝』(1969年)、『大西部無頼列伝』(1970年)、『西部決闘史』(1972年))の三作目でラスト。二作目『大西部無頼列伝』ではユル・ブリンナーが「サバタ」を演じましたが、一作目『西部悪人伝』で「サバタ」を演じたリー・ヴァン・クリーフが復帰。このシリーズは凄腕キャラ「サバタ」の魅力、戦いで勝負する内容。このキャラに魅力を感じるかどうかで作品に対する評価が分かれそうな作りになっています。この作品は1978年に出版された本『史上最悪の映画50本』にその一つとして掲載されたそうな(そんなに悪い映画だったかな?)。サバタがニセのゴールドを追って最後はセコい悪党を仕留める内容。気の毒なマッキントックの妻ジャッキー。悪党と結婚したばかりに不幸な目に。クライドは何かとサバタを出し抜こうとする奴。しかしながら、サバタはセコい悪党の考えることなどお見通し。ブロンコの協力を得て、小悪党どもを始末する。サバタの凄腕(ちっこい銃にも注目)、冒頭のサーカスのショー、乱闘シーン(西部劇おなじみ)、サバタが刺客を撃退するシーン、バクチのシーン(イカサマ)、爆弾&爆発、小悪党を陥れる作戦が見せ場。「サバタ」はとっても渋いキャラ。リメイクしてもいいようなキャラですが、この渋いキャラを演じることができるのはリー・ヴァン・クリーフだけかも。

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