「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『くたばれカポネ』(1973年:ジュリアーノ・ジェンマ、バッド・スペンサー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ギャングに追われる男がそのギャングの手下になるコメディ映画。ウケ狙いの内容。新米ギャング、結果オーライな展開に注目です。

1.ストーリー
ギャングに憧れる男が八百長を断ってギャングから追われることになったレスラーと一緒にそのギャングの手下に。

2.キャスト
ジュリアーノ・ジェンマ(若手)
バッド・スペンサー(レスラー)
ビル・バンダース(警部補)
ロバート・ミドルトン(ボス)
リカルド・ピッツィ(ボスの右腕)

3.注目のシーン
①主役
向こう見ずな青年ソニージュリアーノ・ジェンマ)。日本人格闘家ナカカタから「アテコト」なる必殺技を伝授される。そして、ギャングになって出世したいなどとバカなことを考える。丁度その時、ギャングのアンジェロ(ロバート・ミドルトン)からの八百長命令に背いて覆面レスラー「ミステリーマン」ことチャーリー(バッド・スペンサー)が追われる身に。ソニーとチャーリーの偶然の出会い。互いに「貧乏にはウンザリ」といった感じで意見が一致。

②悪役
アンジェロ一家。カネの無い庶民から「保険料」と称してゆすりを働き、そのカネを払えない者は海に沈めて見せしめにするのが得意パターン。手下には命知らずのコブラ(リカルド・ピッツィ)など。対立組織コロシモ組に容赦ない攻撃を加える。

③キャラ
ギャングの取り締まりに力を入れるマッキントッシュ警部補(ビル・バンダース)。貧乏なリトルイタリーの連中。救世軍の女。悲惨な目に遭ってしまう上院議員。コソコソ警察に密告する情報屋ユダ。

④アクション
ギャング映画らしいガンアクション、そしてチャーリーの腕っぷし。度胸をアンジェロに認められて手下になったソニー&チャーリーだが、ウソばかりついてアンジェロをゴマかしてきたのがついにバレてしまう。捕まったチャーリーは制裁の危機。ソニーがマシンガンで助けようとし、港の倉庫で乱闘。

4.感想
珍作。『くたばれカポネ』というタイトルですが、カポネは出てこなかったような気が(気のせい?)。ギャングに追われるチャーリーが覆面を脱いで自分を追っている因縁のギャングの手下になるというありえない設定のコメディ。妙なストーリーに「ベタなギャグ」(コケたり、殴られた奴が変顔で気絶したり)がプラスされた異色作。マジメに鑑賞するのではなく、肩の力を抜いて観るのがオススメ。マヌケなギャングのアンジェロ。顔面神経痛だそうで、いつも笑った顔(笑いながら怒る竹中直人のような奴)。悪役ながらソニー&チャーリーのテキトーなウソを信じる素直なオッチャンでもあります。ギャングになったソニー&チャーリー。アンジェロに指示された仕事をことごとくトチり、そして「上院議員変死事件」「病院でのギャング襲撃事件」をめぐる騒動。警察とアンジェロ一味の間で二人はどんな活躍を見せるのか? おバカな雰囲気もある娯楽作ですが、女性キャラ、プロレスシーン、ソニー&チャーリーが銀行強盗をトチる楽しいシーンが売りのコミカルギャング映画です。

YouTube

-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
くたばれカポネ HDマスター版《数量限定版》 [DVD]
さいはての用心棒 荒野の一つ星 DVD2枚組 [DVD]
--------------------------------------

この続きはcodocで購入