「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ジャイアンツ』(1956年:ジェームズ・ディーン、エリザベス・テイラー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」広大なテキサスの牧場に嫁いだ女性を中心とした人間ドラマ。東部の女、西部の男たち。報われない愛といった人間関係に注目です。

1.ストーリー
東部のお嬢様が西部の牧場主と結婚し、砂漠の町にやって来たが・・・。

2.キャスト
エリザベス・テイラー(妻)
ロック・ハドソン(牧場主)
ジェームズ・ディーン(使用人)
マーセデス・マッケンブリッジ(牧場主の姉)
デニス・ホッパー(息子)

3.注目のシーン
①主役
三人の大物が中心となって話が進む映画。テキサスの牧場主ジョーダン・ビック・ベネディクト(ロック・ハドソン)。種馬用の馬を買いに東部の町へ。そこで知り合ったレズリー(エリザベス・テイラー)と急接近、結婚。新妻レズリーと地元「レアータ」に帰ったビック。レアータの使用人ジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)はレズリーに見とれる。

②キャラ
人間関係を見せる映画。ビックの姉ラズ(マーセデス・マッケンブリッジ)はタフな女だが、独身で寂しい。ビックとレズリーの子供たち(デニス・ホッパーほか)、レズリーの実家の人たち(父母、妹レイシー、黒人の召使い)、レアータの使用人たち、レアータの町の人たち(判事、テキサス人専用の医者、貧しいメキシコ人ら)。

③対立
様々な対比を見せる内容。東部と西部、金持ちと貧しい者、男と女、テキサス人とメキシコ人。レズリーとラズの「家の実権」をめぐる不和、レズリーとビックの「政治」に関する夫婦ゲンカ、ビックとジェットの不仲(殴り合いも発生)、人種差別など。

④変化
人の死、遺産相続、結婚、出産。そういった出来事によりベネディクト家、ジェットに大きな変化が。

4.感想
201分もある長編。長回しのシーンも多い。原題は『Giant』で単数形。日本で複数形になったのは、エリザベス・テイラーロック・ハドソンジェームズ・ディーン(および演じるキャラ)を「大物」として扱うということなのではないかと(違う?)。様々な人間関係、対立、変化が描かれた名作。だだっ広いテキサス。列車から降りて、車で90キロのところにあるビックの屋敷。「大牧場」ではあるが、乾燥した砂漠が果てしなく広がり、日差しもキツい。東部の女レズリーはそんな環境にどう適応していくのか? テキサスの広大な土地と対比するかのような狭量な心(男女差別、人種差別)。対比、トラブルがテーマの内容。長編ですが、そういった違い、トラブルを登場人物がどう解決するのかに引き込まれるため長さを忘れるほど見応えのある内容になっています。キャラ、原油が砂漠から噴き出すシーン、成功したジェットの大物ぶり&盛大なパーティ、食堂でのケンカに注目です。

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