「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『チェーン・リアクション』(1996年:キアヌ・リーブス、モーガン・フリーマン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」大学の研究員が画期的な発明をしたことで襲撃されるアクション映画。爆発シーン、怪しい陰謀、サスペンスな展開に注目です。

1.ストーリー
シカゴ大学の研究員が水素発電の実験に成功したが、謎の集団に襲撃されて逃走するハメに。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(研究員)
レイチェル・ワイズ(研究員)
ツィ・マー(研究員)
フレッド・ウォード(FBI捜査官)
モーガン・フリーマン(財団理事)

3.注目のシーン
①主役
エンジニアのエディ(キアヌ・リーブス)。シカゴ大学バークレー博士、物理学者チェン(ツィ・マー)、リリー(レイチェル・ワイズ)らと環境問題に取り組む。水素エネルギーの研究が完成に迫っている。

②悪役
その研究成果を奪おうとする謎の組織。研究員を襲撃し、研究所を爆破。その組織の実態、目的、リーダー格の男(ブライアン・コックス)の正体もこの映画の見せ場。

③キャラ
研究に資金を提供する財団の理事シャノン(モーガン・フリーマン)。陰ながらエディをサポートするが、バークレー博士とは意見の不一致。「研究所爆破事件」を捜査するFBI捜査官フォード(フレッド・ウォード)はエディを爆破犯と疑って追跡。エディの知人マギー(ジョアンナ・キャシディ)は追われるエディ&リリーを助けようとする。

④アクション
「水素実験」がテーマということで見せ場は大爆発シーン。エディが民家、凍った湖、博物館、水素実験施設で襲撃されるシーンも迫力。

4.感想
サスペンス&アクションの傑作。社会問題に取り組む者たち。その一方で、「新しい社会」を拒む者が。水素発電の実験に成功した科学者たち。しかし、米国政府関係者はその技術が外国に流出することによって米国の支配的地位が失われることを恐れる。新技術を全世界に公開しようとする科学者。それを阻止しようとする政府の秘密工作員。その対決の行方は? 爆発シーンといった映画的な見せ場、新技術をめぐる政府の思惑といった現実世界でもある陰謀で魅せる映画。研究資金の出所は「政府」ということで科学者たちは研究データを世界にバラまくなどという勝手なマネは許されません。しかし、人類のテーマである「エネルギー不足」を解消するにはバークレー博士やエディのような人物が必要。科学者、政府の両方の面からこの映画を鑑賞することをオススメします。見所は、水素爆発、「開く橋」のシーン、ヘリからの狙撃、氷上ボートで逃走、秘密組織の施設「C-システム」&殺し屋の襲撃。DVDにはメイキング(爆破シーンに使われたリアルなミニチュア、など)が収録されています。

ブライアン・コックス:コミカルなハードアクション作『RED/レッド』ほか
フレッド・ウォード:渋い役者ながら『裸の銃を持つ男PART33 1/3/最後の侮辱』では「マヌケな爆弾屋」を好演
ツィ・マー:『ラッシュアワー』シリーズでジャッキー・チェンと共演

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鉄板映画:『JM』(1995年:キアヌ・リーブス、北野武、ドルフ・ラングレン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」極秘情報を運ぶ「記憶屋」がヤクザに追い回される近未来アクション映画。たけし演じる「タカハシ」、子分「シンジ」に注目です。

1.ストーリー
2021年、ある重要情報が製薬会社から盗まれ、データの運び屋がヤクザに追われる。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(記憶屋)
ディナ・メイヤー(腕っぷしを売る女)
アイス・T(反体制派)
ドルフ・ラングレン(ニセ牧師)
北野武(ヤクザ)

3.注目のシーン
①主役
「記憶屋(クーリエ)」ジョニー(キアヌ・リーブス)。脳に記憶装置を装着する手術を受け、重要データを運ぶ仕事をしている。「大物になりたい」という野望を持ち、危険には慣れている。

②悪役
2021年が舞台の近未来映画(2024年の今となっては「過去」になってしまった)。「資本主義の末期」であり企業が絶大な力を持ち、ヤクザが企業の汚い仕事を引き受ける時代。さらにマズいことに世界の人口の半分が死の病「NAS」に冒されている状況。人々はその対策として製薬会社「ファーマコム」が販売する高価な抑制薬を購入している。しかし、ファーマコムはヤクザ(親分タカハシ(北野武)、その子分シンジ(デニス・アキヤマ)ほか)を雇っている「ワケあり」な企業。

③キャラ
大物俳優が多数登場。ジョニーに仕事を仲介する怪しい男ラルフィ(ウド・キア)。ジョニーを助ける勇ましい女ジェーン(ディナ・メイヤー)。荒れ果てた町「ヘブン」のボス、Jボーン(アイス・T)。「牧師」の名を借りた殺し屋カール(ドルフ・ラングレン)。ジョニーを助けようとする医師スパイダー(ヘンリー・ロリンズ)。他にも個性的キャラがいっぱい(ラルフィの女用心棒(ヘンなメイク)、「ヘブン」のトンマな二人組、シンジの手下など)。

④アクション
危険な仕事を請け負ったジョニーがファーマコム社からデータ回収を依頼されたヤクザに襲われるシーンが見せ場。ハゲヤクザの銃撃、シンジが個性的な凶器を使うシーン、銃撃戦、爆発シーン。カールが車に轢かれるシーンは思わず笑ってしまう演出。

⑤演出
近未来映画は「未来の描写」が見せ場。シンジが使う凶器、サイバー空間の描写(コンピューター用語も)、町の様子(進んだ町、汚れたスラム、ホテルの室内)など。タカハシとシンジの日本語での会話にも注目されたい。

4.感想
北野武が登場するハリウッド作(TVタレントのときは「ビートたけし」、映画の仕事のときは「北野武」)。野心に燃える男が容量を超えるデータを頭に入れたことによって危機に陥る内容。未来を描いた映画は悲惨なものが多い。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』はビフ・タネンが成功したためにエラい世の中に。この『JM』もヒドい世の中(アメリカではなく中国が「世界の中心」となった世界)。大勢が病気。大企業はヤクザに守られて荒稼ぎ。鑑賞しているうちに「本当にこんな時代が来そう」という気がしてくる。面白いのが主人公。変わった仕事をしている男。ヤバい情報を運ぶ「記憶屋」。命がいくつあっても足りない仕事。容量を超えるデータを頭に入れた場合、ヘタすれば死ぬそうだ。そんな状況で次々に襲撃されるジョニーの運命は? 見所は、映像化されたインターネットの内部、シンジが使う糸ノコみたいな凶器(裏切り者ラルフィの末路が悲惨すぎる)、子分シンジの失敗にイラだつタカハシ、ネットにハッキングするシーン、漢字が表示される双眼鏡(シンジ所有)、ロケット弾炸裂、タカハシとジョニーが対峙、カールがジョニーを襲うシーン、黒コゲになる悪党、データの取り出し(「ジョーンズ」が活躍)。有名スターに多くの見所。2,3回は観たいと思うような盛りだくさんの内容です。また、DVDのメイキングには撮影現場の風景が収録されています(キアヌと北野が共演するシーンなど)。

デニス・アキヤマ:日系カナダ人。眉毛が濃いのが特徴。B級(?)作品、TVシリーズで活躍。66歳のときガンで死去。

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鉄板映画:『スピード2』(1997年:ジェイソン・パトリック、サンドラ・ブロック)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロサンゼルス市警SWAT隊員が恋人と船の旅に出て爆弾魔に狙われるアクション映画。制御不能の豪華客船の行方に注目です。

1.ストーリー
スレ違いがちのカップル(ロス市警SWAT隊員&恋人)が気分転換に船の旅に出たが、爆弾魔が客船を乗っ取り・・・。

2.キャスト
ジェイソン・パトリック(SWAT隊員)
サンドラ・ブロック(女)
グレン・プラマー(巻き込まれる男)
ボー・スヴェンソン(船長)
ウィレム・デフォー(爆弾魔)

3.注目のシーン
①主役
SWAT隊員アレックス(ジェイソン・パトリック)はムチャする奴。恋人アニー(サンドラ・ブロック)はそんな彼を心配したり、プロポーズを期待して肩すかしを食ったり。アレックスは「ある目的」のため、アニーを船の旅に誘って乗船。

②悪役
その客船を乗っ取るガイガー(ウィレム・デフォー)。その船を始めとする様々な船のシステムを設計してきた元エンジニア。電磁波のせいで銅中毒になったうえに解雇された恨みが船を乗っ取った理由。狙いは船の爆破&ダイヤモンド強奪。

③キャラ
ガイガーの犯行に巻き込まれる人たち。客船のスタッフ(船長(ボー・スヴェンソン)、カメラマンのダンテ(ロイヤル・ワトキンス)ほか)。乗客(少女ドリュー(クリスティーン・ファーキンス)&両親、ワガママ男、ほか)。前回に続いて「事件に巻き込まれる黒人男」(グレン・プラマー)が登場。今回は15万ドルするボートで彼女とくつろいでいるところを邪魔される役どころ。また、前回と同様、「カッコいい車を台無しにされる気の毒な男」(プラマーとは別のオッチャン)も登場。事件前と後に登場する自動車教習のオジサンもナイスなキャラ。

④アクション
前回はバス。今回は客船ということで『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)の雰囲気。ガイガーの仕掛けにより船内で爆発が起こったり、操縦不能になった船が大揺れしたり、タンカーに突っ込みそうになったり。アレックスがガイガーを追跡するシーン、冒頭の窃盗犯追跡シーンも迫力。

4.感想
次々に発生するアクシデントに主人公らが右往左往するシーンで見せるシリーズ第二弾。今回はキアヌ・リーブスは登場しません。前作でリーブス演じるジャックと結ばれたアニー。しかし、女心が分からないジャックにアニーは愛想を尽かして別れたらしい。そして、新恋人アレックスと船の旅。またしても爆弾魔の犯行に巻き込まれる。どんな内容となるか? ハプニング&キャラが見せ場。「ラジー賞最低続編賞(そんな続編はいらねぇ賞)」を受賞。しかし、そんなに悪い映画ではありません。アクションを素直に楽しむ娯楽作。「ガイガー」というキャラクター(狂気に満ちた表情)、ゴルフクラブ爆弾、暴走する船(タンカーと衝突の危機、港町に接近)、逃走するガイガーを追跡、大爆発が主な見せ場。「関係ないのに被害に遭う人たち」は笑いを取るポジション。前作と似たパターン(爆発、努力がムダに終わるシーン、など)で楽しませる大作です。

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鉄板映画:『スピード』(1994年:キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ロサンゼルス市警察SWAT隊員が爆弾魔に狙われるアクション映画。デニス・ホッパーの悪役ぶり、スリリングな展開に注目です。

1.ストーリー
謎の爆弾魔が金銭目当てでテロを仕掛けるが、ロス市警のSWAT隊員に犯行を阻止されて・・・。

2.キャスト
キアヌ・リーブス(SWAT隊員)
サンドラ・ブロック(巻き込まれる女)
ジェフ・ダニエルズ(SWAT隊員)
グレン・プラマー(気の毒な男)
デニス・ホッパー(爆弾魔)

3.注目のシーン
①主役
ロサンゼルス市警察SWAT隊員ジャック・トラヴェン(キアヌ・リーブス)。ある企業のエレベーターに爆弾が仕掛けられる事件発生。相棒ハリー(ジェフ・ダニエルズ)と共に爆弾処理をしようとする。

②悪役
謎の爆弾魔(デニス・ホッパー)。企業脅迫で300万ドルを手に入れようとしたが失敗。それを逆恨みして、犯行を阻止したジャックを挑発。次のターゲットは高速道路を疾走するバス。「時速50マイル以上で走ると爆弾が作動し、50マイル以下になると爆発する」という複雑な仕掛けをバスに施す。

③キャラ
たまたまバスに乗った乗客が主な被害者(ロスに住む女アニー(サンドラ・ブロック)、田舎からロスに観光にやってきたナンパ男、黒人男性、アジア系の女、別の事件で警察に追われている男、撃たれる運転手、など)。他に、ジャックの上司であるマック隊長(ジョー・モートン)。特に注目なのが、バスを追跡するジャックに愛車(ジャガー)を乗っ取られるファンキーな黒人男(グレン・プラマー)。カーチェイスシーンでコミカルな活躍。

④アクション
「スピードを落とせないバス」が町を走るシーンが見せ場の映画。道路が空いている時はいいが、渋滞の場合は? ジャックが疾走するバスの下に潜り込んで爆弾を処理しようとするシーンはなかなかのスリル。アニーの運転手ぶりにも注目されたい。また、悪役が爆弾魔ということでド派手な爆発シーンも見せ場。列車が暴走するシーンも迫力。

4.感想
次々に発生するハプニングが見せ場の映画。シリアスなシーンもありますが、基本的に娯楽作(「畳み掛けるようにハプニング発生→対応に失敗」のパターンがギャグっぽく見える)。バスがジャンプするシーン、高速走行するバスで爆弾処理、猛スピードの列車の上で格闘、など現実にはありえないシーンの数々。緊迫した場面であるにもかかわらず脳天気なトーク。マジメに観すぎると拍子抜けしてしまうのは確実。メインキャラはジャック&アニー。個人的には、ジャガーを乗っ取られる黒人男、ホッパー演じる爆弾魔がオススメ(キャラ、雰囲気、トークなど)。見所は、エレベーターの落下シーン、バスが爆発、黒人兄ちゃんの高級車が台無し、バスの疾走&ジャンプ、空港でのクラッシュ、爆弾魔の正体&爆弾魔の自宅を家宅捜索、列車を使ったアクション。軽いノリのトークが入った娯楽アクション映画です。

デニス・ホッパー:怪優。スティーブン・セガール沈黙のテロリスト』(2001年)でも爆弾魔役を好演。

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鉄板映画:『コフィー』(1973年:パム・グリア、ロバート・ドクィ、アラン・アーバス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」女性看護師が妹の人生を台無しにした連中に復讐するアクション映画。犯罪コネクションと戦う女の執念に注目です。

1.ストーリー
女性看護師が妹を薬物でボロボロにした連中に仕返しをしようとする。

2.キャスト
パム・グリア(看護師)
ウィリアム・エリオット(警官)
ブッカー・ブラッドショー(政治家志望)
ロバート・ドクィ(犯罪者)
アラン・アーバス(犯罪者)

3.注目のシーン
①主役
看護師コフィー(パム・グリア)。薬物の売人を始末。その理由は「妹」。コフィーの妹ルベールは薬物乱用でリハビリ中。コフィーは妹をボロボロにした連中に仕返しするつもり。薬物に関する情報を集めるため、売人と関わりがある女を訪ねる。

②悪役
薬物を扱う犯罪者キング・ジョージ(ロバート・ドクィ)、ヴィトローニ(アラン・アーバス)。コフィーは彼らに接触し、悪党たちの関係にヒビを入れようとする。

③キャラ
コフィーと過去に付き合っていたことがある警官カーター(ウィリアム・エリオット)。カーターはよりを戻したいと思っているが、コフィーは政治家志望のハワード(ブッカー・ブラッドショー)と交際している。

④アクション
何者かに襲撃されるカーターとコフィー。カーターが重傷。ヴィトローニを狙うコフィーだが、監禁されてピンチ。脱出したコフィーはショットガンを携えて反撃に出る。

4.感想
いわゆる黒人の「ブラックスプロイテーション」映画(黒人が主役・ヒーローの映画。その代表作と言ってもよい『黒いジャガー』は男っぽい「ジョン・シャフト」、『コフィー』は美しくて強い女「コフィー」が「強い黒人」を象徴)。看護師が妹を食い物にした犯罪組織に潜入して、復讐しようとする話。ストーリー的には無理があるような気がしますが、これは「ヒーロー」を描いた映画なのでこれはこれで良いかと。見所は、コフィーがショットガンで復讐するシーン、女同士の乱闘、車で引きずられる犯罪者(引きずられているのが「いかにも人形」といった感じで思わず笑ってしまう)、コフィの始末に失敗した連中の末路、カーアクション、女性たちの美しい姿、ほか。女性がたった一人で犯罪コネクションと戦うシーンが勇ましい名作です。

ロバート・ドクィ:『ロボコップ』(1987年)でのデトロイト市警察「ウォーレン・リード巡査部長」役でおなじみ。

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鉄板映画:『黒いジャガー/アフリカ作戦』(1973年:リチャード・ラウンドトゥリー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ニューヨークの黒人私立探偵が活躍するアクション映画のパート3で完結編。おなじみ「シャフト」。奴隷売買組織との対決に注目です。

1.ストーリー
ニューヨークの黒人私立探偵が東アフリカの某国の依頼により黒人が奴隷としてパリに売られている事件の背後を探ることに。

2.キャスト
リチャード・ラウンドトゥリー(私立探偵)
ヴォネッタ・マギー(首長の娘)
フランク・フィンレー(犯罪組織のボス)

3.注目のシーン
①主役
おなじみジョン・シャフト(リチャード・ラウンドトゥリー)。ニューヨークのクールな私立探偵。そんなシャフトに難しい依頼。東アフリカ某国のラミラ首長からの頼みで黒人が奴隷としてパリに売られている事件の調査。「アフリカ人」として組織に接近するが・・・。

②悪役
人身売買組織。労働契約を結んだ黒人をアフリカから船でパリへ。彼らを粗末なアパートに住まわせ、「高額の前貸し金の返済」として安い賃金で重労働させる。組織のボスはアマフィ(フランク・フィンレー)。首長の息子を始末。

③キャラ
アフリカ人に変装して組織に潜入する作戦のシャフト。その前に首長の娘アレメ(ヴォネッタ・マギー)からアフリカの歴史や言葉を習う。アレメのガードマン、オシアットはシャフトがアレメにナレナレしいのにイラつく。

④アクション
アフリカに潜入しようとするシャフトだが、洗面所、バス、市場、船で襲撃される。どうやら組織に正体がバレているらしく、裏切り者の名を襲撃者に吐かせようとする。最後はアマフィの隠れ家に突入。武装したアマフィらは地下に監禁している黒人たちを牢屋と一緒に爆破しようとする・・・。

4.感想
「シャフト」の戦いぶりとモテっぷりが見せ場の『黒いジャガー』三部作。そのラスト。大都会ニューヨークの探偵シャフトがアフリカ人に変装して人身売買組織と戦う話。ストーリーはシリアスですが、内容的にはツッコミどころが。アフリカ人になるための特訓を受けるシャフト(そんなにすぐに変身できるとは思えませんが)。「教育係」は首長の娘(まるで娘を女好きのシャフトにくれてやるようなもの)。しかも組織に潜入する前から正体がバレている(変装のための努力が無に)。これは「シャフトと組織の駆け引き」を楽しみながら「奴隷売買」という社会問題を考える映画。見所は、シャフトが首長から能力をテストされるシーン、シャフトが襲われるシーン、美女との交流、奴隷の監視係をシャフトが締め上げるシーン、アマフィ一味との決着戦、ほか。「シャフト」、アクション、虚無感が漂うシーンに注目です。

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鉄板映画:『黒いジャガー/シャフト旋風』(1972年:リチャード・ラウンドトゥリー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ニューヨークの黒人私立探偵が活躍するアクション映画の続編。おなじみ「シャフト」。イタリアギャングとの対決に注目です。

1.ストーリー
ニューヨーク黒人街の有力者が死去し、それにつけこもうとするイタリアギャングと黒人私立探偵が対決する。

2.キャスト
リチャード・ラウンドトゥリー(探偵)
モーゼス・ガン(町の顔役)
ジュリアス・W・ハリス(警部)

3.注目のシーン
①主役
続編。ニューヨークの黒人私立探偵シャフト(リチャード・ラウンドトゥリー)。知人アスビーから「会いたい」という電話。しかし、仕事場を爆破されてアスビーは死亡。後にはアスビーの妹アーナ、アスビーが経営していた事業が残された。

②ワケあり
アスビーのパートナー、ケリー。ギャングのマスコラに25万ドルの借りがあるケリーはアスビーが残したカネを探す。しかし、シャフトに疑われたため、ケリーはマスコラにシャフト暗殺を依頼。ハーレムでの儲けをケリーから奪いたいマスコラはこれを受け入れる。

③窮地
「アスビー事件」を調べる警察。シャフトはボリン警部(ジュリアス・W・ハリス)から取り調べを受け、マスコラ一派から襲撃される。

④反撃
高層ビルの窓からマスコラの部屋に侵入するシャフト。襲われた仕返し。墓地での銃撃戦。そして、シャフトは人質としてマスコラを捕らえて逃走。マスコラの部下がヘリと車で追跡。廃工場に追い込まれ、シャフトはピンチに。

4.感想
クールなシャフトの活躍を見せる第二弾。今回もイタリア系ギャングが敵。黒人が仕切るバクチをギャングが横取りして儲けようとするが、シャフトがその(セコい)横取りを阻止しようと戦う内容。おなじみ「シャフト」。警官に脅されてもひるまず、複数のギャングに囲まれても抵抗し、女にもモテる。実にタフでクールなキャラ。自分に自信が持てない男性は「シャフトの男っぷり」を見習うのが良い(かもしれない)。前作に続いてハーレムの大物「バンピー」役でモーゼス・ガンが出演(ちょっと「いかりや長介」っぽい)。見所は、爆発シーン、シャフトとボリン警部のやりとり、悪党どもの女(美しい)、二人のヒットマンとシャフトが戦うシーン、窓拭き&襲撃、墓地での戦闘、カーチェイス、ボートアクション、ヘリからシャフトが銃撃されるシーン、ほか。キャラ(シャフト、怪しげな連中、女たち)&アクションが売りのハードボイルドな映画です。 

ジュリアス・W・ハリス:大きな黒人。『007 死ぬのは奴らだ』(1973年)での「義手の悪役」でおなじみ。

YouTube)予告編

 

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