「鉄板映画：人気スター映画のブログ」トレーラーの運転手が息子を取り戻すためにアームレスリングの試合に出場する『オーバー・ザ・トップ』、刑務所で囚人が所長に痛めつけられてしまう『ロックアップ』を紹介します。
１．ストーリー
トレーラーの運転手が息子を取り戻すためにアームレスリングの試合に出場する。
（1987年公開）
２．キャスト
シルヴェスター・スタローン（トレーラーの運転手）
デヴィッド・メンデンホール（息子）
テリー・ファンク（ボディーガード）
リック・ザムウォルト（アームレスラー）
ロバート・ロッジア（義父）
３．注目のシーン
①主役
トレーラーの運転手リンカーン・ホーク（シルヴェスター・スタローン）。事情により、妻子と別れて暮らしてきた。陸軍幼年学校を卒業した息子マイケルと10年ぶりに再会。トレーラーでマイケルと一緒に病気の妻クリスティーナ（スーザン・ブレイクリー）が待つ病院へ向かう。
②悪役
ホークの義父であり、マイケルの祖父でもあるカトラー（ロバート・ロッジア）。豪邸に住み、屈強なボディーガード（テリー・ファンクほか）に守られている謎の大物。学校にマイケルを迎えに行ったがホークがマイケルを連れていったことに激怒。カトラーはなぜかホークを異常に嫌っている。
③アクション
アームレスリングを見せる映画。ホークの財産はトレーラーと腕っぷし。トレーラーを運転しながら腕を鍛える毎日（「ながら運転」？）。マイケルと「親子」として暮らすため、ホークはネバダ州ラスベガス「アームレスリング世界選手権大会」に出場し、「自分の優勝」に全財産を賭ける。他にもホークがトレーラーでカトラーの豪邸に乗り込むシーン、マイケルと少年のアームレスリングといった見せ場。
４．感想
アームレスリングのシーンがド迫力の映画。しかしながら、ちょいと不思議な映画。「謎」がちょくちょくあります。ホークは何があったのかはわかりませんが、息子のマイケルとは10年間も会っていない。陸軍幼年学校を卒業したマイケルを学校に迎えに行きますが、マイケルは「突然会いに来たこの男は誰？」みたいな感じに。マイケルの母（ホークの妻）は病気で余命幾ばくもない状況。トレーラーでカリフォルニアの病院へ向かうホークとマイケル。そして・・・という内容。わからないのがホークと義理の父カトラーの関係。ホークを異常に嫌うカトラー。なぜそんなに嫌うのか？ 孫のマイケルに近づくな、という態度。しかし、ホークの妻（カトラーの娘）はホークを強く愛している様子。カトラーが一人でカンカンになって怒ってる姿が妙におかしい。そもそも「カトラー」って何者なんだろう？ 誰にでもデカすぎる態度。そばには屈強なボディガード（テリー・ファンクら）。普通の人間ではない感じ（政治家または黒い世界の人間なのかも）。マイケルもナマイキな奴。妙にひねくれていて可愛くない（「ロッキー」も息子とはソリが合わない。スタローンは「男」を演じることが多いため、「子供」とは相性が良くないのかも）。そのへんの人間関係に「？」を感じさせる映画。肝心なのがアームレスリングのシーン。ホークは勝ち目が無いと思われている程度のアームレスラー。それなのに決勝に行って本命ブル・ハーリー（リック・ザムウォルト）と勝負（普通に「優勝候補」じゃないですか）。どんな結果になるか？ ツッコミどころや謎が多い（ような気がする）作品。「アームレスリング世界選手権大会」、ホークがカトラーの豪邸に乗り込むシーン、マイケルが（個性的な髪型の）少年と腕相撲するシーンが主な見せ場。プロレスのノリが好きな人なら楽しめそうな雰囲気の映画です。
ロバート・ロッジア：『スカーフェイス』『私立ガードマン 全員無責任』『ビッグ』ほか。
（予告編：YouTubeより）
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『ロックアップ』（Lock Up）
１．ストーリー
刑務所で囚人が因縁のある所長に痛めつけられる。
（1989年公開）
２．キャスト
シルヴェスター・スタローン（囚人）
ダーラン・フリューゲル（恋人）
トム・サイズモア（囚人）
ジョン・エイモス（看守長）
ドナルド・サザーランド（刑務所長）
３．注目のシーン
①主役
囚人フランク・レオン（シルヴェスター・スタローン）。模範囚であり、他の囚人との関係も良好。ところが突然別の刑務所に強制的に移送されることに。
②悪役
フランクが移送された刑務所のドラムグール所長（ドナルド・サザーランド）。フランクとは過去に因縁が。所長、看守、囚人たちに痛めつけられるフランク。ドラムグールにはフランクを生かして出所させる気はない。
③キャラ
フランクの恋人メリッサ（ダーラン・フリューゲル）。出所間近のフランクが別の刑務所に移送されたことに疑問。脱獄経験のあるフランクを尊敬する囚人ダラス（トム・サイズモア）。車に詳しい囚人エクリプス（フランク・マクレー）。ドラムグールの命令でフランクを攻撃する囚人チンク（ソニー・ランダム）。そんな囚人たちを監視する看守長（ジョン・エイモス）。
④アクション
スタローン演じる「フランク」は基本的に模範囚。したがってアクションは控えめ。ラグビーのシーン、仲間をやられた怒りでチンクに反撃するシーン、罠を仕掛けられて反撃するシーンが見せ場。
４．感想
スタローンが地獄の刑務所で散々な目に遭う作品。有名俳優が参加。ストーリー的にはちょっと疑問。所長の一存で模範囚を別の刑務所に強制的に移送することができるのでしょうか？ アメリカの劣悪な刑務所にも注目（とんでもない連中をまとめて収容している。更生を目指すような雰囲気が全く無い）。レオンの反撃、「ドラムグール」という執念深いキャラ（サザーランドの怪演）が見せ場の映画です。
（作品情報：各種資料より）
・ニュージャージー州ラーウェイにある「東ジャージー州刑務所」で撮影（本物の囚人がエキストラとして参加）
ドナルド・サザーランド：『アニマル・ハウス』『アウトブレイク』
ジョン・エイモス：『星の王子 ニューヨークへ行く』『ダイ・ハード2』
ソニー・ランダム：『48時間』『プレデター』
トム・サイズモア：『スリー・リバーズ』『ヒート』『ブラックホーク・ダウン』
（予告編：YouTubeより）
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