「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:アーノルド・シュワルツェネッガー特集(7)「デカすぎる先生&映画ヒーロー」

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」スゴ腕の刑事が幼稚園児に悪戦苦闘する『キンダガートン・コップ』、映画ファンの少年が「映画の中」に入ってしまう『ラスト・アクション・ヒーロー』を紹介します。

キンダガートン・コップ(Kindergarten Cop)

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映画チラシ

1.ストーリー
スゴ腕の刑事が潜入捜査のため幼稚園の先生になり、幼稚園児に悪戦苦闘する。
(1990年公開)

2.キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー(刑事)
パメラ・リード(刑事)
ペネロープ・アン・ミラー(教師)
リチャード・タイソン(凶悪犯)
キャロル・ベイカー(凶悪犯の母)

3.注目のシーン
①主役
刑事ジョン・キンブル(アーノルド・シュワルツェネッガー)。麻薬を扱う凶悪犯クリスプ(リチャード・タイソン)を追う日々。そしてようやくクリスプを逮捕。クリスプの犯罪収益を持ち逃げしたクリスプの妻子を追って、オレゴン州アストリアへ。

②悪役
クリスプは「邪魔者は消す」という実に単純な男。欲しいモノはどんなことをしてでも手に入れる。一体どういう教育をすればこんな奴になるのか? その答えは「母親」。クリスプの母エリノア(キャロル・ベイカー)は息子以上にキレる。息子の犯罪の証人を消し、刑事を車でハネ飛ばし、息子や孫が病気にならないようにするため(アレコレ)薬を用意したり。

③キャラ
逃亡したクリスプの妻子を捜すためアストリアに向かうことになったキンブル。今回は幼稚園に潜入するということで女刑事オハラ(パメラ・リード)が「先生役」として同行。自信ありげなオハラだが、急病。どうやら「幼稚園児が怖い」のがホンネらしい。

④アクション
「キンブル vs. クリスプ」が見せ場。「パーティー荒らし」としてキンブルがチンピラのたまり場に乗り込むシーンも迫力。

⑤笑い
キャラと違和感が面白い映画。アストリアに向かう飛行機内で子供にキレるキンブル(イヤなことが起こる前兆)、デヴィ夫人みたいなクリスプ母、ちっこい校長先生(リンダ・ハント)、オハラのドジなフィアンセ、個性的な幼稚園児たち(「お姫様」の役になりたがる女の子、「死」のトラウマを持つ子、など)。悪役クリスプもどこかコミカルな雰囲気があるキャラ。

4.感想
シュワちゃんが幼稚園の先生に。凶悪犯もビビるほどの鬼刑事キンブルが幼稚園児を相手にヘトヘトになる姿が「笑い」。でもクリスプの妻子を捜すために先生になる必要があったかな?  コミカルな演出&悪質なクリスプ母子との対決が見せ場の傑作です。

作品情報:各種資料より
・続編『キンダガートン・コップ2』はドルフ・ラングレン主演

(予告編:YouTubeより)

www.youtube.com

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ラスト・アクション・ヒーロー(Last Action Hero)

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映画チラシ

1.ストーリー
映画ファンの少年が「魔法のチケット」で映画の中に入り、憧れのスターと一緒に悪人を追う。
(1993年公開)

2.キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー(映画スター)
オースティン・オブライエン(少年)
プロフェッサー・タナカ(執事)
チャールズ・ダンス(殺し屋)
アンソニー・クイン(ギャングのボス)

3.注目のシーン
①主役
映画ファンの少年ダニー(オースティン・オブライエン)。学校をサボってシュワルツェネッガー主演の『ジャック・スレイター3』を鑑賞。新作『ジャック・スレイター4』の試写を特別に鑑賞させてもらえることに。ところが「魔法のチケット」で映画の中に入ってしまう。

②悪役
映画の中の悪役が現実世界に。ギャングのボスであるビバルディ(アンソニー・クイン)は刑事ジャック・スレイター(アーノルド・シュワルツェネッガー)の捜査対象。ライバル(マイケル・V・ガッツォ)を消すため、ビバルディは殺し屋ベネディクト(チャールズ・ダンス)と何やら計画。「魔法のチケット」で現実世界に行ったベネディクトはスクリーンからスレイターの旧敵「リッパー」を呼び出し、追ってきたスレイターと対決させる。

③キャラ
多くのスターがカメオ出演ジェームズ・ベルーシジャン=クロード・ヴァン・ダムM.C.ハマー、ロバート・パトリックシャロン・ストーンなど(コメディ俳優のチェイビー・チェイスは人にぶつかってヨロけるだけの出演)。スレイターの上司役でフランク・マクレーら。

④アクション
舞台は「映画の中」と「現実」。ガンアクション、カースタント、爆発シーン。ヘリを使った迫力のシーンからオバハンがマシンガンを乱射する珍シーンまで、様々なアクションが迫力かつコミカルに展開されます。

⑤演出
「映画っぽい」シーンにあふれた作品(カッコ良くアクションして決めゼリフ、悪役がしゃべりすぎて倒されるパターン、など)。「映画の中の世界」が現実と異なる、というアイデアが面白い(『ターミネーター2』が「スタローン主演」になっていたり)。シュワルツェネッガーがタールまみれになったり、次の瞬間にはキレイに汚れが落ちていたり、といった笑いの演出が楽しい。

4.感想
シュワルツェネッガーが本人役、スレイター役の二役を演じる面白いファンタジー作品。映画ファンの少年が「映画の中」に入ってしまい、憧れのスターと行動を共にする。何とも素敵な設定(自分だったら誰に会いたいだろう? カンフー使いになってブルース・リーと共闘ですかね?)。『トータル・リコール』のような現実と夢を混同しそうな作品。肩の力を抜いて「映像の楽しさ」を素直に鑑賞するのがオススメのコメディー。「映画スター」のスレイターが「現実の世界」でどんな戦いを見せるのかに注目です。

チャールズ・ダンス:『ゴールデン・チャイルド』。
プロフェッサー・タナカ:元プロレスラー。「タナカ」ではあるが日本人ではなく、シンガポール人らしい。『チャック・ノリスの地獄のヒーロー2』『バトルランナー』ほか。

(予告編:YouTubeより)

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