「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『007 ゴールデンアイ』(1995年:ピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」MI6のジェームズ・ボンドがロシアの宇宙兵器「ゴールデンアイ」を悪用する組織を追うスパイ映画。派手なアクションとサスペンスな演出に注目です。

1.ストーリー
MI6(イギリス情報局秘密情報部)のエージェントが謎の組織「ヤヌス」と戦う。

2.キャスト
ピアース・ブロスナン(MI6)
ジュディ・デンチ(MI6)
デスモンド・リュウェリン(MI6)
ファムケ・ヤンセン(悪女)
ショーン・ビーン(元MI6)
ジョー・ドン・ベイカー(CIA)

3.注目のシーン
①主役
ティモシー・ダルトンに代わって新しい「ボンド」ブロスナンが登場(Mとマニーペニーも新しくなりました)。9年前の潜入工作。MI6のジェームズ・ボンドピアース・ブロスナン)とアレック(ショーン・ビーン)がソ連化学兵器工場を破壊して逃走。そして現在。最新式戦闘ヘリ「タイガー」乗り逃げ事件発生。

②悪役
犯罪組織「ヤヌス」。その首領の正体は不明。奪った「タイガー」を悪用し、ロシアの宇宙兵器管理センターを襲撃。実行犯は「ヤヌス」の女幹部ゼニア・オナトップ(ファムケ・ヤンセン)とロシアの将軍ウルモフ。ウルモフは9年前にボンドに化学兵器工場を破壊された恨みを持っている。

③キャラ
新シリーズがスタート。MI6の新しい「M」は女(ジュディ・デンチ)。ボンドたちスパイを「冷戦の遺物」呼ばわりして嫌っている。「Q」はおなじみデスモンド・リュウェリン(ギプス姿で登場)。『007 リビング・デイライツ』では悪徳武器商人の役だったジョー・ドン・ベイカーがCIAエージェント役で登場。ボンドの「ヤヌス」捜査に協力する元KGBの男、宇宙兵器管理センターのスタッフであるナターリア(イザベラ・スコルプコ)にも注目。

④アクション
ティモシー・ダルトン版」以降、アクション指向になった『007』シリーズ。冒頭の化学兵器工場破壊、「タイガー」乗り逃げ事件、宇宙兵器管理センター襲撃事件、オナトップのボディシザース(プロレス技)、ボンドが戦車で敵を追跡するシーン(迫力かつコミカル)、列車&爆弾、キューバにある秘密基地での戦闘、ほか。

4.感想
どんなときでも表情がカッコいいブロスナン、アクションシーン、宇宙兵器「ゴールデンアイ」が見せ場の映画。謎の犯罪組織「ヤヌス」をボンドが追う。「ヤヌス」とは? その首領の正体は? 今回は「MI6が抱える問題」がテーマ。9年前の化学兵器工場破壊工作が全ての発端。作戦がエージェントの心理に大きな影響を与え、新たな敵を生んでしまった「MI6」。「内部の問題」として、ボンドら「00部員」を正当に評価しない上司「M」の存在。「女だからといって甘く見ないで」などとズレた考えを持っており、現場を不穏な雰囲気にしてしまう。人間関係的に新しい「M」「マニーペニー」、ゼニア・オナトップ(変わった名前。外国にはよくある名前なんでしょうか?)、ナターリアといった女性キャラがちょいと目立っている映画。悪役の男たちは妙に精神が歪んだ連中(残念ながらあまり魅力を感じないキャラ)。シリーズおなじみのユーモアがあるシーンもちゃんとあります(ボンドの車&コケまくる自転車、Qの研究室(ギプス、ベルト、ペン型爆弾、ミサイル付きの車)、元KGBとボンドの会話、ほか)。DVDにはメイキング(14分)、過去作を振り返る映像(43分)などが収録。派手なアクション、「組織の問題」といったテーマが盛り込まれた傑作です。

ショーン・ビーン:『パトリオット・ゲーム』ではハリソン・フォード、『RONIN』ではロバート・デ・ニーロと共演。

YouTube

--------------------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。
007/ゴールデンアイ [Blu-ray]

この続きはcodocで購入