「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『クロコダイル・ダンディー』(1986年:ポール・ホーガン、リンダ・コズラウスキー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」オーストラリア奥地で暮らす「ワニ男」と新聞社の令嬢が引かれ合うコメディ映画。野生児「ミック」がニューヨークで戸惑うシーンが楽しい。

1.ストーリー
大手新聞社社長の令嬢が「ワニ男」を取材するためオーストラリアの奥地を訪ねる。

2.キャスト
ポール・ホーガン(ワニ男)
ジョン・メイロン(ツアーガイド)
マーク・ブラム(イヤミ男)
レジナルド・ヴェルジョンソン(運転手)
リンダ・コズラウスキー(令嬢)

3.注目のシーン
①主役
オーストラリアの奥地で暮らすミック・ダンディー(ポール・ホーガン)は「ワニ男」と呼ばれる野生児。白人だがアボリジニー(オーストラリアの黒人部族)と共存してきた。大手新聞社社長の令嬢スー(リンダ・コズラウスキー)は実に好奇心が旺盛な女。オーストラリアの野生に驚きっぱなしのスーはミックをニューヨークに招待。今度は逆にミックが都会に驚く番だ。

②悪役
コメディなのでそんなに悪い奴は出てきません。スーの婚約者リチャード(マーク・ブラム)は実に気取った男。「イナカモン」のミックを小馬鹿にする。他に、ミックを脅す町のチンピラ、強盗、など。

③キャラ
オーストラリアの人たち&ニューヨークの(ヘンな)人たち。オーストラリア側はツアーガイドでありミックの友人でもあるウォルター(ジョン・メイロン)、体がデカいドンクとかいう奴、ミック行きつけのバーの女店主&常連客など。ニューヨークで個性的なのはスーの会社の黒人運転手(レジナルド・ヴェルジョンソン)。ピンチになったところを彼に助けられたミックが「どこの部族?」って質問するシーンが妙に楽しい(ミックにとって「黒人」はどこかの部族に所属する人たち。オーストラリアではそれが常識?)。

④笑い
「カルチャーギャップ」が楽しい映画。そういうパターンの映画は珍しくはありませんが、ミックが「野生の暮らしをしている男」という設定が笑いを生みます。かなりデカいナイフを持つミック。ニューヨークのチンピラにナイフで脅されても、笑って撃退。しかし、エスカレーターにビビったり、トイレに見たこともないような装置があって使い方がわからなかったり。

4.感想
二本立ての内容。オーストラリアの奥地でスーがドキドキする「ジャングル編」。ミックがニューヨークで珍騒動を起こす「大都会編」。違う文化で生まれ育った者同士が交流する映画はたくさんありますが、「ミック」というキャラは実に個性的。ワニや野牛などを相手にしてきた男。どこに行っても「野生児」な行動(イヤミ男にパンチを食らわしたり、町の女を誘ったり)。でもニューヨークには馴染めないみたい。オーストラリアの奥地で生きてきた男が「大都会」ニューヨークに来たら何が起こるか? ニューヨークで暮らすカネ持ちがジャングルに入ったらどうなるか? 「カルチャーギャップ」を面白く表現した映画ですが、カンガルーを遊びで撃つハンターたちが登場するシリアスなシーン、アボリジニーの集会が見られるレアなシーンも。次第に引かれ合うミックとスーの関係、野牛、ワニ、ヘビがいる大自然にも注目。面白シーン、個性的なシーンが楽しめる映画です。

レジナルド・ヴェルジョンソン:『ダイ・ハード』での「パウエル巡査部長」役で有名。トム・ハンクスターナー&フーチ/すてきな相棒』もオススメ。
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