「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ラルフ一世はアメリカン』(1991年:ジョン・グッドマン、ピーター・オトゥール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」イギリス王室がほぼ全滅。「新国王」はラスベガスのピアノの弾きでアメリカ人のラルフ。ラルフが何かとやらかすシーンに注目です。

1.ストーリー
アメリカ人がイギリスの国王に。

2.キャスト
ジョン・グッドマン(新国王)
カミール・コドゥリ(女)
リチャード・グリフィス(侍従)
ジョン・ハート(卿)
ピーター・オトゥール(卿)

3.注目のシーン
①主役
設定がヤバい映画。英国の王族たちが一気に感電死。王位継承者を探すイギリス政府。ようやく見つかったのはラスベガスでピアノの弾き語りをしているアメリカ人ラルフ・ジョーンズ(ジョン・グッドマン)。王様になってください、と突然頼まれてしまって苦笑するラルフだが、丁度、ピアノ弾きの仕事をクビになったのもあって、承諾。慣れない王室暮らしに悪戦苦闘する。

②悪役
ラルフが王になったことが気に食わないグレーヴス卿(ジョン・ハート)。自身も王になれる可能性がある地位のため、ラルフを失脚させようと女を使ってスキャンダルを仕掛ける。

③キャラ
どんくさいラルフに一から「王としての心構え」を指導するセドリック卿(ピーター・オトゥール)。ラルフのお世話をする侍従のフィリップス(リチャード・グリフィス:『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』など)。劇場でラルフに一目惚れされてしまう美女ミランダ(カミール・コドゥリ)。他に、アフリカ・ザンビージ国のムランボン国王、フィンランドの(美しいが妙なところがある)王女、(イギリスの未来を心配する)町のパンクな人たち、ほか。

④笑い
設定が面白いコメディ。「王様の暮らし」を描いた映画は珍しいのではないかと。「王様らしい振る舞い」を周囲から要求されるラルフがドジるシーンが笑い。アメリカ人っぽい気さくな態度で友好国と交流するシーンもユーモラス。そんなラルフに振り回されたり、頭を痛めたりするセドリック卿を始めとする周囲の人たちのリアクションも面白い(かもしれない)。

4.感想
多くの王族が一気に感電死するという日本だったらまず製作できない(?)内容の映画。王位継承者を探すイギリス政府。散々苦労して見つけたのはアメリカ人のラルフ・ジョーンズ。ある王族がアメリカに行ったときにある女性と関係を持ったことで産まれた人の息子、ということらしい。元々ドジなラルフ。慣れない王様暮らしに悪戦苦闘。王としてふさわしい振る舞いを覚えようとしたり、外交をやったりしますが、イマイチうまくいかない感じ。しかも、ラルフのことが気に入らないグレーヴス卿がラルフを失脚させようとスキャンダルを仕掛ける。一体、イギリスの未来はどうなってしまうのか? 設定はともかく、楽しい映画。オススメのシーンは、ドジるラルフ(「王様らしい歩き方」の練習でコケて噴水に突っ込む、など)、ラルフの祖父の肖像画、ムランボン国王とのユーモラスな外交(「自動車工場建設の話」と「ヤリ投げ」で盛り上がる)、フィンランドの王女(ヘンな女)、議会で演説するラルフ、ほか。もし「王様になってください」と突然お願いされたら? そんなことを想像しながら鑑賞するといいかも。キャラ(特にラルフとセドリック卿のやりとり)、コメディなシーン、王の暮らしが見せ場の傑作です。
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