「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ブルベイカー』(1980年:ロバート・レッドフォード、ヤフェット・コットー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」新任の刑務所長が刑務所を改善しようとする社会派映画。劣悪すぎる刑務所、クセがありすぎる囚人たち、腐敗した連中に注目です。

1.ストーリー
劣悪な刑務所を改善するため、若い所長が送り込まれる。

2.キャスト
ロバート・レッドフォード(刑務所長)
ヤフェット・コットー(囚人)
デヴィッド・キース(囚人)
モーガン・フリーマン(囚人)
ジェーン・アレクサンダー(役員)
マーレイ・ハミルトン(役員)

3.注目のシーン
①刑務所
ウェイクフィールド刑務所。古く、劣悪な環境(屋根が崩れたりする)。囚人が囚人を監視するシステム。食事や医療が有料であり、囚人は町の業者から奴隷のように利用されてきた。

②新任の刑務所長
「囚人」として刑務所に収監されたブルベイカーロバート・レッドフォード)。刑務所の実態を観察した後、正体を明らかに。不正を働く者から特権を取り上げたり、追放したり。それを歓迎する者もいれば、ブルベイカーを恨む者も。

③キャラ
囚人役でヤフェット・コットー(『007 死ぬのは奴らだ』(1973))、デヴィッド・キース(『愛と青春の旅だち』(1982))、モーガン・フリーマン(『ミリオンダラー・ベイビー』(2004))、エヴェレット・マッギル(『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』(1986))が登場。刑務所について議論する管理委員会議長の役で『ジョーズ』(1975)のマーレイ・ハミルトン

④急展開
刑期を過ぎているのに服役している黒人アブラハム。「良心が痛む」という理由でブルベイカーに「ある事実」を告白。それによると、刑務所で殺害された囚人が密かに埋められたという。捜索をするブルベイカーだが、管理委員会はそれを阻止しようとする。

4.感想
実話をもとに描かれた映画。実に恐ろしいアメリカの刑務所。まさに「何でもアリ」。カネのない囚人は大怪我しても無視され、余計なことをした囚人は当たり前のように殺されてしまう。そんな刑務所を改革しようとするブルベイカー。しかし、刑務所の実態を知り尽くしている囚人クームス(ヤフェット・コットー)らはブルベイカーに対し、「ワケあり」な表情を見せる。「ブルベイカー改革」の行方は? キャストが豪華な映画。(内容や画質から)もっと古い映画かと思ったら1980年の作品。注目はマーレイ・ハミルトン。『ジョーズ』のときの市長役と似たような役どころ(問題があっても解決しようとせず、やり過ごそうとするキャラ)。刑務所に収監されているのは許されない罪を犯した者。だからといって彼らを拷問したり、自由に殺してよいわけではない。しかし、犯罪被害者からすれば「同情の余地無し」という目で見られる存在。「囚人の人権とは?」を問いかける重厚な作品。悲惨なシーンが印象深い映画ですが、様々なことを考えさせられる作品です。

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