「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『海底2万マイル』(1954年:カーク・ダグラス、ジェームズ・メイソン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」戦争を嫌悪するネモ艦長が戦争の象徴である軍艦を攻撃する映画。科学者&その助手、銛打ち。海や野蛮人がいる島での冒険に注目です。

1.ストーリー
科学者らがネモ艦長の危険な戦いに巻き込まれる。

2.キャスト
ポール・ルーカス(科学者)
ピーター・ローレ(助手)
カーク・ダグラス(銛打ち)
ジェームズ・メイソン(艦長)

3.注目のシーン
①主役
舞台は1868年、南太平洋。次々に船が爆発、沈没。「海に怪物がいる」というウワサが町に流れ、米軍が海を調査することに。アジアに向かうフランスの科学者アロナクス(ポール・ルーカス)。助手コンセイユ(ピーター・ローレ)と共に調査に参加することに。その調査隊の中には銛打ちのネッド・ランド(カーク・ダグラス)のような変わり者もいる。

②真相
ネタバレしないのがこのブログのルール。しかし、ある程度書かないと話ができませんので少しネタバレ。船を沈めていたのはネモ艦長。つらい過去があるネモは戦争を強く憎む。そのため軍事物資を運ぶ船を目の敵に。最新鋭潜水艦「ノーチラス号」でネモは部下と一緒に「自分の信念」のために行動する。

③キャラ
理性的なアロナクスとネモは互いに理解し合える関係。アロナクスの助手コンセイユはネモにビビリながらもどこかユーモラスなキャラ。陽気な銛打ちのネッド・ランドは自由を楽しむ男で、何かと威圧的なネモとは全くソリが合わない。

④冒険
ネッドらが冒険するシーンが楽しい。コンセイユとネッドが美しい海底を探検するシーン(多くの生物。箱に入った財宝を見つけたり、サメに襲われたり)、ネッドが野蛮人に追いかけ回されるシーン(迫力&コミカル)、巨大イカの襲撃、などが見せ場。

4.感想
「ネモ」というキャラに注目の名作。次々に船が沈没する奇怪な出来事。それを調査する科学者アロナクス、コンセイユ、ネッドの三人が海に落ち、潜水艦「ノーチラス号」の乗組員に拘束される。戦争を強く憎むネモは最新鋭のノーチラス号で戦うが、米軍に追われて大苦戦。「不思議な冒険」の結末は? ノーチラス号艦長ネモとアロナクスらのやりとりを通じて「海の冒険」「反戦メッセージ」を見せる映画。ネモは過去に何があったのか? カーク・ダグラス(笑ったときの顔が息子マイケル・ダグラスとソックリ)演じる「ネッド」にも注目(楽器で歌を歌ったり、ネモの監視をかいくぐって逃げようとしたり。黙って他人の言いなりにはならない性格)。アロナクスらがネモから海の幸でおもてなしを受けるシーン、海底で豪華な宝物を見つけて持ち帰ったネッドがネモに怒られるシーンも印象的。キャラ、自然の美しさ、人間の醜い争いがテーマ。ネモの「思想」にも注目です。

ジェームズ・メイソン:出演作多数。『地底探検』(1959年)では地下を探険する学者、『夜の訪問者』(1970年)ではチャールズ・ブロンソンを脅迫する脱獄犯、『マンディンゴ』(1975年)では黒人奴隷の所有者を演じた。

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