「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ミクロの決死圏』(1966年:スティーヴン・ボイド、ドナルド・プレザンス)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」頭に重傷を負った男を救うため、ミクロ化した医師らが体内で手術を行うSF映画。「体内の描写」が見所です。

1.ストーリー
最先端の技術を持つ博士が重傷。医師らがミニチュア技術を使って脳にある血塊を取り除く手術をしようとする。

2.キャスト
ティーヴン・ボイド(情報部員)
アーサー・ケネディ(博士)
ラクエル・ウェルチ(博士の助手)
ドナルド・プレザンス(博士)
ウィリアム・レッドフィールド(海軍大佐)

3.注目のシーン
①主役
「人間の体内」の描写(特殊効果)、裏切り者の存在(サスペンス)が大きな見せ場の映画。東西が「物体をミニチュア化する技術」で競い合う時代。これまで縮小できるのは60分間ほどだったのが東側のベネシュ博士(ジーン・デル・ヴァル)の技術によって無制限に。亡命を希望するベネシュを情報部員グラント(スティーヴン・ボイド)がアメリカまでガード。ところがベネシュが敵の攻撃により重傷を負ってしまう。

②悪役
「東西のライバル争い」が背景にある映画。東側のベネシュが西側に亡命。東側としては画期的な技術を西側に奪われるのは避けたいところ。ベネシュを暗殺しようとするが、ベネシュはかろうじて生き続ける。そこで東側はベネシュの血塊を取り除く手術を妨害しようとする。手術船と手術室に潜り込んでいる東側の工作員。それは誰?

③キャラ
ミクロ化された手術船に乗り込む人たち。グラント、デュヴァル博士(アーサー・ケネディ)、デュヴァルの助手コーラ・ピーターソン(ラクエル・ウェルチ)、マイケルズ博士(ドナルド・プレザンス)、ビル・オーウェンス海軍大佐(ウィリアム・レッドフィールド)の五人。グラントは手術の行方を見守り、妨害を防ぐのが任務。

④特殊効果
人間の体内を描写したシーンがやはり見せ場。動脈は赤血球があるため「赤い世界」、静脈は「青い世界」として表現されていたり、ハプニングで手術船が困難に陥ったり(手術室のわずかな音でも船内に大きな衝撃が)。

4.感想
「人間の体内の描写」「裏切り者の正体」が売り物の映画。最新鋭技術をめぐる東西の争いを描いた内容。ミクロ化した手術船がベネシュの体内で様々な経験をするシーンがやはりインパクト。血液や臓器の描写。ハプニング&妨害工作により脳の血管にたどり着くのに遠回りすることになってしまったり、時間を取られたり(ミクロ化できるのは「60分間」のみ)。「裏切り者は誰?」というのも大きなテーマ。怪しそうな奴を疑いながら鑑賞するのもオススメ。特に気になるのがドナルド・プレザンス演じる「マイケルズ」。態度や見た目が実に怪しいマイケルズ(「ブロフェルド」のイメージが強い)。コイツが裏切り者か? しかし見た目で決めつけてはなりません。最後まで「敵の正体」がわからないのが魅力のオススメ作品です。

ティーヴン・ボイド:『ベン・ハー』でチャールトン・ヘストン演じる「ジュダ」と争う「メッサラ」役で有名。戦車競走のシーンが迫力&悲劇。
ドナルド・プレザンス:『007は二度死ぬ』で悪の組織「スペクター」の首領「ブロフェルド」を演じた。スティーブ・マックイーン大脱走』にも出演。
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