「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『アニマル・ハウス』(1978年:ジョン・ベルーシ、ドナルド・サザーランド)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ある大学で「優等生クラブ」と「バカ騒ぎクラブ」が対立するコメディ映画。二つの学生グループが騒動。学長を味方につけるのはどっち?

1.ストーリー
学長と優等生グループにニラまれている学生グループが逆ギレして報復しようとする。

2.キャスト
ジョン・ベルーシ(学生)
ピーター・リーガート(学生)
カレン・アレン(学生)
ケヴィン・ベーコン(学生)
ドナルド・サザーランド(講師)
ジョン・ヴァーノン(学長)

3.注目のシーン
①主役
1962年、アメリカの「フェイバー大学」が舞台。その大学には優等生で構成される「オメガ・ハウス」、バカばっかりの「デルタ・ハウス」なる二つのグループが。「デルタ・ハウス」で最も目立っているのは不潔で太った下品な男ブルート(ジョン・ベルーシ)。他の連中(ピーター・リーガートほか)はこの男よりはマシだが、劣等生であることは共通している。

②悪役
ホントは悪役ではないのですが、そんな「デルタ・ハウス」を嫌悪する学長(ジョン・ヴァーノン)と「オメガ・ハウス」。学長は素行不良、学業でのお粗末さを理由に「デルタ・ハウス」のメンバーを全員退学にしようとしている。「オメガ・ハウス」は女子学生との関係で「デルタ・ハウス」を敵視。

③キャラ
ドナルド・サザーランドが大学講師役で登場。カレン・アレン演じる学生と楽しむ役どころ。他にも、スーパーのレジ打ちの女の子、学長の浮気な奥さん、「デルタ・ハウス」に加入したばかりにエラい目に遭う新入生ラリーとケント、学長とはイマイチ合わない市長、黒人バンドのメンバー、お色気シーン担当の若い女性たち。

④笑い
「デルタ・ハウス」がバカ騒ぎするシーンが売り物の映画。ジョン・ベルーシが暴れたり、パーティーではしゃいだり。ふざけたような笑い・キャラが嫌いな人にはあまりオススメできない作品。

4.感想
妙な映画。「1962年」が舞台。アメリカがベトナム戦争にはまりこんでいった時代。世の中が歪んでいく状況で学生たちもどこか投げやりな気分に。そういう社会の雰囲気を「バカ騒ぎ学生クラブ」を通して描いたのがこの映画。「デルタ・ハウス」の学生は遊び好き。成績は最悪。禁止されている飲酒も堂々と行う。そんな学生たちが、大学の秩序を守ろうとする学長&エリート気取りでマヌケなことをする「オメガ・ハウス」と対決する。どんな結末になるか? バカな映画のようで実はかなり風刺的な気がする映画。国に命令されて国民がベトナムの戦場へ送り込まれていった時代。「デルタ・ハウス」は命令されても従わない一般人、「オメガ・ハウス」は素直に命令に従う気取った連中、「学長」は国の指導者、を比喩しているのではないだろうか? 実際、「学生たちの卒業後の人生」を見ると国からの無茶な命令にしたがった者とそうでない者の対比がなされているような気がしてならない。しかしながら、これはコメディ映画。難しいことを考えずに素直に楽しめばいいのかも。オススメのシーンは、ジョン・ベルーシの怪演(学食のシーン、ほか)、でぶっちょのケントが入会審査でブーイングされるシーン、ケツバットを食らうケヴィン・ベーコン(「オメガ・ハウス」に所属する学生の役)、ドジ踏んでテストでトチる「デルタ・ハウス」、トーガ・パーティ(古代ローマ人の衣装で行われる飲み会)、黒人の店(ヤバイ雰囲気)、パレードでの大混乱、若い女性たちのステキな姿、など。学生が最後の思い出を作ろうとするラストシーンに注目です。

ピーター・リーガートジム・キャリー『マスク』では「謎のマスク男」の犯罪を追う刑事を好演。
ジョン・ヴァーノン:『ダーティハリー』でのサンフランシスコ市長役で有名。

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