「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年:ミッキー・ローク、ジョン・ローン)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ニューヨーク・チャイナタウンでの事件を警部が追う映画。警察を信用しない中国人たち。抗争、登場人物の価値観、ラストの対決に注目です。

1.ストーリー
チャイナタウンを仕切る大物が暗殺され、ニューヨーク市警の警部が真相の解明に乗り出す。

2.キャスト
ミッキー・ローク(警部)
ジョン・ローン(中国人)
ユキオ・ヤマト(タイ人犯罪者)
アリアーヌ・コイズミ(報道レポーター)
レイ・バリー(部長)
ヴィクター・ウォン(中国人)

3.注目のシーン
①主役
ニューヨークのチャイナタウン地区に転属になった警部スタン・ホワイト(ミッキー・ローク)。荒っぽい事件発生。上司からの命令もあり、積極的に事件の解決に取り組むが・・・。

②悪役
チャイナタウンを仕切る長老たち。多くの中国人を低賃金でコキ使って搾取している。そのトップである大物が暗殺され、ハリー・ヤン(ヴィクター・ウォン)が新しいボスに。若い幹部であり、暗殺された男の義理の息子であるジョーイ・タイ(ジョン・ローン)はボスの座を狙っている野心家。ジョーイと(タイで薬物製造を仕切る)バン・スン(ユキオ・ヤマト)の関係にも注目。

③キャラ
捜査にのめり込むあまり危険な状況に陥っていくスタン。妻コニー(キャロライン・カヴァ)とはスレ違いが多く、口論も増えていく。そんなスタンとコニーを心配するルイス・ブコウスキー部長(レイ・バリー)。それでもスタンはTVレポーターのトレイシー・ズー(アリアーヌ・コイズミ:小野みゆきに似ている)に接近し、マスコミを使ってチャイナタウンの犯罪者を追い込もうとする。

④アクション
監督マイケル・チミノということで、リアルな描写が売り物の映画。チャイナタウンの大物が暗殺されるシーン、レストランでの乱射事件、スタンの自宅が襲撃されるシーン、組織の警察への反撃、最後の対決、ほか。

4.感想
バイオレンスを描いた映画。実にハードな内容ですが、ツッコミどころも。部外者には摩訶不思議な世界「チャイナタウン」。そこで白人の刑事が異常な執念で犯罪組織を追う。警察の上層部は「中国人同士の争いなどほっとけ」という態度。しかし、スタンは妙に熱くなってその争いに介入。スタンが指揮する雑な潜入作戦のせいで犠牲者が。スタンの妻コニーはいつもイライラ(観てるコッチもイラついてくる態度)。「トレイシー」というのも妙な女。レポーターとして危険な連中に突っ込み取材(危険すぎる行為)。野心家ジョーイ・タイの強引さ(破滅しそうな行動を連発)。警察上層部は事件に取り組む気があるのかないのか(中途半端)。結局のところ、ジョン・ローン演じる「ジョーイ・タイ」の悪辣さ、チャイナタウンの怪しさ&暴力、「中国人 vs. イタリア人」、スタンとジョーイの対決を見せたい映画。ジョーイと争って悲惨な目に遭うカナダの売人「マー」(樊梅生:香港映画ファンにはおなじみの顔)にも注目です。

レイ・バリーブランドン・リー『ラピッド・ファイアー』(1992年)、マイケル・ダグラスフォーリング・ダウン』(1993年)、『クール・ランニング』(1993年)、ジャン=クロード・ヴァン・ダム『サドン・デス』(1995年)などで「地位のある人物」を演じた。

樊梅生(ファン・ムイサン):「太ったヒゲキャラ」でおなじみ。サモ・ハン・キンポーやユン・ピョウとも共演。ジャッキー・チェン『ヤング・マスター/師弟出馬』(1980年)では卑怯な手を使うカンフー道場の男を演じた。

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