「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『トワイライトゾーン/超次元の体験』(1983年:ヴィック・モロー、ジョン・リスゴー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」劇場版オムニバス映画。伝説のモノクロ短編がカラーで復活。人種差別、老い、孤独、モンスターがテーマ。ミステリーな気分になる映画です。

1.ストーリー
普通の人たちが「トワイライトゾーン」を経験する。

2.キャスト
ダン・エイクロイド(青年)
アルバート・ブルックス(青年)
ヴィック・モロー(サラリーマン)
スキャットマン・クローザース(老人)
ケヴィン・マッカーシー(おじさん)
ジョン・リスゴー(旅客機の乗客)

3.注目のシーン
①プロローグ
夜道を車で走る二人組(ダン・エイクロイドアルバート・ブルックス)。せっかくいい気分で音楽を聴いていたのにテープが絡まって台無し。そこで、TV番組のテーマを歌い合って盛り上がることに。大昔のテレビドラマ『トワイライト・ゾーン』が話題になり、一人が「こわいものを見せよう」と言う・・・。

②第1話
出世できなかったことで頭に来ているサラリーマン、ビル・コナー(ヴィック・モロー)。「アメリカはどんどん悪くなっている」「(それは)ユダヤ人、黒人、東洋人のせいだ」と言う。イラつきながらバーを出ると、そこはナチスドイツ時代だった・・・。

③第2話
ある老人ホーム。黒人の老人ブルーム(スキャットマン・クローザース)が入所。むなしい日々を送る老人たちにブルームは子供の頃のように遊ぶようアドバイスする・・・。

④第3話
教師のヘレン(キャスリーン・クインラン)。田舎町の食堂で少年アンソニーと知り合いに。アンソニーに招かれて彼の自宅を訪れたヘレンだが、彼の家族は妙な雰囲気の人たちだった・・・。

⑤第4話
旅客機の乗客ジョン・ヴァレンタイン(ジョン・リスゴー)。飛行機は苦手らしく、落ち着かない気分。窓の外を見ると旅客機の翼に奇怪な生き物が・・・。

4.感想
アメリカで1959年から1964年まで放送された『トワイライト・ゾーン』。日本では『ミステリー・ゾーン』と呼ばれた伝説のモノクロドラマ。不思議な出来事を見せる内容。それがカラーで登場。個人的には第1話が気になる。撮影中の事故でヴィック・モローが亡くなったことであまりにも有名。本当はもっと救いのあるエンディングだったらしく、事故によりストーリーも変わってしまったとか。ビル・コナーがユダヤ人としてナチの追われたり、黒人としてKKKにリンチされそうになったり、ベトナム戦で東洋人として米兵から攻撃されたり。どんな結末になるか? 第2話、「缶けり」遊びで子供の心を取り戻した老人たち。彼らのその後は? 第3話は不気味な少年アンソニーの話。どうやらこの少年は家に他人を連れ込んでは監禁し、オモチャにしている様子。なかなかショッキングなシーンもあるエピソード。でも、このアンソニーとかいう奴。他人を恐怖で支配して一体何がしたいのか? 第4話はヘンな化け物の話。なぜかヴァレンタインにしかその姿が見えない。他の乗客には化け物が見えないため、ヴァレンタインは頭がおかしい奴だと思われてしまう。ツッコミどころが多い映画。たぶん、鑑賞する人によって好きなエピソードも違うと思われます。「人間の心理」に注目の傑作です。

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