「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『アーマード 武装地帯』(2009年:マット・ディロン、ジャン・レノ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」現金輸送車で大金を運ぶ警備員たちが仲間割れするアクション映画。有名俳優が悪役で登場。「輸送車に閉じこもる男」の戦いに注目です。

1.ストーリー
現金輸送車で大金を運ぶ警備員たちが「誰も傷つけない」という条件で狂言強盗をやろうとするが・・・。

2.キャスト
マット・ディロン(警備員)
ジャン・レノ(警備員)
ローレンス・フィッシュバーン(警備員)
コロンバス・ショート(警備員)
フレッド・ウォード(隊長)

3.注目のシーン
①主役
一風変わった映画。主役は「イーグル・シールド」という警備会社の警備員たち。日々、大金を運ぶ仕事をしているにもかかわらず、自分たちはカネに困っている。銀行がうなるほどカネを持っているのならそれをゴッソリ頂こう、というのが彼らの考え。現金輸送車で大金を運ぶマイク(マット・ディロン)、クイン(ジャン・レノ)、ベインズ(ローレンス・フィッシュバーン)、パーマー(アマウリー・ノラスコ)、ドブス(スキート・ウールリッチ)、タイ(コロンバス・ショート)の6人。輸送ルートを逸脱し、大金を鉄工所に隠そうとするが・・・。

②ハプニング
「誰も傷つけないから」ということで狂言強盗に荷担することにしたタイだが、大金を運び込んでいるところをホームレスに見られてしまう。さらに鉄工所の音を聞いて警官ジェイク(マイロ・ヴィンティミリア)がパトカーで見回りに。荒っぽいベインズが二人を銃撃。それに衝撃を受けたタイは仲間と縁を切り、警察に通報しようとする。

③アクション
孤立してしまったタイと他の5人が争うシーンがアクション的な見せ場。現金輸送車同士の激突、輸送車とパトカーのカースタントに特に注目されたい。

4.感想
『アーマード 武装地帯』というタイトル。戦争映画かな? と思ったら、強盗犯がハプニングにより分裂してしまう悲劇を描いた内容でした。6人の警備員がカネを盗もうと共犯(全員ワル)。しかし、タイはマジメな生活を望む男。狂言計画に参加したが、マイクとベインズの残酷さを見てタイは彼らと決別する。「タイ vs. 5人」。一体どんな戦いになるか? うなるほどカネを持つ者。家のローンが払えないほど苦しんでいる者。そんな格差が根底にある映画。どちらかというと「珍作」のような雰囲気もありますが、登場人物のキャラ・人生を理解しながら鑑賞すると考えさせられるものがあります。大金を前にして人が変わってしまう男たち、マット・ディロンジャン・レノらの悪役ぶり、アクション、渋いキャラ(警備会社のリーダー)で登場のフレッド・ウォードに注目の映画です。

マット・ディロン:80年代は「アイドル俳優」だった。その後は幅広いキャラを演じる。『アウトサイダー』『ランブルフィッシュ』(1983年)、『メリーに首ったけ』(1998年)ほか。
フレッド・ウォード:『アルカトラズからの脱出』(1979年)、『裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱』(1994年)でおなじみの渋い俳優。

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