「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『2012』(2009年:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、ダニー・グローヴァー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」地球の地殻変動により全世界が津波に飲み込まれるパニック映画。大災害から逃れようとする人間たち。CGで見せる「地球崩壊」が見せ場です。

1.ストーリー
太陽エネルギーにより地球内部が加熱され、大地震、大津波が発生する。

2.キャスト
ジョン・キューザック(作家)
アマンダ・ピート(元妻)
キウェテル・イジョフォー(地質学者)
オリヴァー・プラット(大統領首席補佐官)
スティーヴン・マクハティ(船長)
ダニー・グローヴァー(大統領)

3.注目のシーン
①滅亡
いわゆる「人類滅亡モノ映画」。『ディープ・インパクト』(1998年)とよく似たコンセプトの作品。(理屈はよくわからないが)太陽の動きに地球が影響を受け、大地震、大津波が発生するというもの。そのことを数年前に気付いた各国政府が密かに協力し、生き残りのために「ノアの方舟」を建造。「その時」に備える。

②キャラ
迫る大災害から全ての人を救うことはできない、ということで「ある基準」により「方舟」に乗れる人間を選抜(そのことに疑問を持つ者もいるが、「致し方ない」というのが結論)。様々な葛藤を持つアメリカ大統領(ダニー・グローヴァー:『リーサル・ウェポン』の「マータフ刑事」でおなじみ。いかりや長介に似ている)。地質学者であり政府のアドバイザーであるエイドリアン・ヘルムズリー博士(キウェテル・イジョフォー)。計画通りに「方舟計画」を進めようとする大統領首席補佐官カール・アンハイザー(オリヴァー・プラット)。「方舟」の船長(スティーヴン・マクハティ)。緊急事態に翻弄される一般市民の代表として、売れない作家のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)、ジャクソンの別れた妻(アマンダ・ピート)と二人の子、「世界の破滅」を全人類に知らせようとするチャーリーという男、ロシア人のカネ持ちユーリ(一人につき10億ユーロで「方舟に乗る権利」を購入)&ナマイキな双子の息子、チベットの若い僧、など。

③見せ場
こういう映画はやはり「地球崩壊」のシーンが見せ場。地震で地面が割れたり沈んだり、ビルが次々に倒壊したり、津波で大型船がひっくり返ったり。こういったシーンが迫力のCGで表現されています。

4.感想
大災害の恐怖をCGで描いた映画。想定を超えた災害に各国首脳も混乱。全世界が(東京も)壊滅していく中、「箱舟計画」は功を奏すのか? なかなかシリアスな映画。「もし自分がこういう状況に陥ったらどう行動するか?」と考えながら鑑賞するのがオススメ。しかしながら、こういう映画にはパターンですが、「ツッコミどころ」が多いような気もする。大災害が起こるのは2012年。その数年前(2009年)にやがて大きな災害が来ることを予測したヘルムズリー博士。その予測にしたがって主要国は「方舟」を建造。特定の人間と動物(有名な美術品も)を保護して、残りは諦める計画。そのことにアメリカ大統領とヘルムズリー博士は良心の呵責を感じる、というもの。どうですか、この考え? 「(おバカな)国民に真実を教えるとパニックになるから重大なことは教えない」という「政治家あるある」な発想の「方舟計画」。数年後に大災害が起こるというのであれば民間人も努力して「方舟」を作ればよいのでは? 標高が高い土地がある国に依頼してそこでたくさん「方舟」を作ればそれだけ助かる人が増えるのでは? どうも人の上に立つ者(政治家や金持ち)は自分中心の考え方しかできないようです。「自分たちは特別」と勘違いした連中が大勢の人間を死なせる映画。迫力のCGで見せるシリアスな内容なのに思わず笑ってしまうようなシーンもあるアドベンチャー映画のような作品。なかなかの珍作です。

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