「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ホテル・ルワンダ』(2004年:ドン・チードル、ニック・ノルティ、ジャン・レノ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ルワンダでの民族紛争を描いた実録映画。長年の恨みからフツ族ツチ族を攻撃。内戦でホテル支配人と国連軍が追い込まれてしまう重厚な作品です。

1.ストーリー
1994年、ルワンダで民族紛争が起こり、追われる人々がホテルに避難する。

2.キャスト
ドン・チードル(ホテル支配人)
ソフィー・オコネドー(妻)
ニック・ノルティ(国連軍の大佐)
カーラ・シーモア赤十字
ジャン・レノ(社長)

3.注目のシーン
①1994年
ルワンダで民族紛争が勃発。多数派のフツ族が少数派のツチ族を攻撃。残酷なフツ族過激派にツチ族は反乱軍を結成して対抗。映画内での説明によると「ツチ族はアフリカを植民地化したヨーロッパの手先としてルワンダを監督」「ツチ族フツ族には明確な違いがあるわけではなく、ヨーロッパがルワンダを支配するために人為的に作り出した区別である」「支配階級側であったツチ族に対するフツ族の長年の恨みが紛争の根底にある」とのこと。

②ホテル
ヨーロッパ人が宿泊する高級ホテルの支配人ポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)。多くのスタッフを管理し、怪しい商売人とも上手く交渉してホテルで提供する食材などを調達。家族を大事に守る「家庭人」でもある。

③紛争
大統領が暗殺され、首相および警護の国連軍兵士も死亡。フツ族過激派に隣人が暴行されるなど、ポールの周辺に暴力が迫る。その状況で、彼のホテルに避難民や孤児たちが1000人以上も集まってしまい・・・。

④脱出
困った状況に陥ったポール。頼みの国連軍や旧知の将軍は役に立たない。会社に連絡して、ようやく変化が。国連のトラックでホテルから脱出しようとする避難民たち。しかし、行く手にはフツ族過激派が待ち構えている。

4.感想
あまりにも残酷な映画。ツチ族が過去にどんな恨みを買うようなことをしたのかはこの映画では描かれていませんが、フツ族過激派は人間がすることとは思えないようなことをツチ族にします。この映画で襲われるツチ族の人たちは「支配階級」でも何でもなく、武器を持たないうえ、抵抗もしない一般の人たち。ツチ族を「害虫」呼ばわりして無抵抗な者にひたすら残酷なことをする過激派に嫌悪感を覚える映画。そもそもの原因はヨーロッパにありますが、結局は過激派の傍若無人ぶりがこの紛争の原因。どこの国にもいる残酷な人間。紛争国以外にも詐欺や窃盗などがはびこる卑劣な社会も同様。醜い悪意や卑劣さを持つ人間がのさばるとロクな社会にならないということを警告する内容の映画。ポールの妻「タチアナ」役でソフィー・オコネドー、「国連軍の大佐」ニック・ノルティ、「赤十字のボランティア、アーチャー」カーラ・シーモア、「ホテルのオーナー」ジャン・レノ。豪華キャストで描いた重い作品です。

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