「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーヴ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」目が不自由な女性が息子の手術のために貯めたカネを盗まれてしまうミュージカル映画。つらい人生を歌で表現した作品です。

1.ストーリー
チェコからアメリカにやってきた女性が息子の手術のために必死になって資金を貯えるが・・・。

2.キャスト
ビョーク(目が不自由な女性)
カトリーヌ・ドヌーヴ(友人)
デヴィッド・モース(警官・大家)
カーラ・シーモア(警官の妻)
ピーター・ストーメア(男)
ウド・キア(医師)

3.注目のシーン
①主役
チェコからアメリカにやってきたセルマ(ビョーク)。目が不自由であり、遺伝により彼女の息子ジーンも目に障害が。工場や内職で働いて貯めたカネをジーンの手術に使おうとする。

②キャラ
そんなセルマを見守る人たち。工場の仕事仲間キャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)、セルマに想いを寄せるジェフ(ピーター・ストーメア)、セルマ親子に住まいを提供する夫婦ビル(デヴィッド・モース)とリンダ(カーラ・シーモア)ほか。

③事件
カネ持ちのフリをしてきたビル。妻リンダが浪費家のため、ついに貯金を使い果たし、銀行に家を差し押さえされる寸前に。セルマがカネを貯めていることを知ったビルはセルマの留守中にそのカネを盗む。

④裁判
ビルからカネを返してもらおうとするセルマ。しかし、ビルはセルマを陥れるようなウソをつき、カネを絶対に返そうとしない。銃が暴発。殺人犯として捕らえられたセルマは裁判で一方的に非難され、死刑を宣告される。

4.感想
妙な映画。ツッコミどころがいっぱいあるような気がする。全てがミュージカル仕立ての内容。裁判のシーン、絞首刑の場に向かうシーンもミュージカル。マジメなのか、ふざけているのかよくわからない演出ではありますが、「もう笑うしかないほどの不幸」を歌って笑い飛ばそう、という意図なのかも(違う?)。この映画を観て最も腹が立つのが「ビル」という警官。(おバカな)妻の前で「エエかっこしい」な奴。カネが無いのにカネ持ちのフリをする。貯金を使い果たして、セルマの大事なカネをコッソリ盗む。「返して」と求められても大ウソついたり開き直ったりして絶対に返そうとしない。正直「何やねん、コイツ」って思うほどのクズっぷり。妻の前でカッコつけたい、ただ、それだけのために、結果的にセルマを死刑に追い込んでしまう(ネタバレ)。裁判のシーンも妙。検察官、陪審員が一方的にセルマを悪者に。セルマの弁護士もいい加減。裁判官もバカ。「目が不自由なセルマがデカくて銃を持っている警官のビルを襲って殺す」なんて、どう考えても不自然。最初から結論ありきの裁判でセルマはヒドい目に。「卑怯者に要注意」という警告を感じる映画。単にカッコつけたいだけのエエ加減なウソつき泥棒野郎には気を付けましょう。特に、そういう奴にカネを見せたりするのは絶対にNGです。

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