「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『たたり』(1963年:リチャード・ジョンソン、ジュリー・ハリス、ロイス・マクスウェル)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」不吉なことばかり起こる「丘の上の屋敷」を超常現象専門の博士たちが調査する怪奇映画。「奇妙な家」が主役。女優陣にも注目です。

1.ストーリー
丘の上にある「いわく付き」の屋敷を4人組が調査する。

2.キャスト
ジュリー・ハリス(女)
クレア・ブルーム(透視能力の女)
リチャード・ジョンソン(博士)
ラス・タンブリン(青年)
ロイス・マクスウェル(博士の妻)

3.注目のシーン
①主役
「丘の上の屋敷」が主役の映画。クレーンという男が妻子のために建てた豪邸だが、クレーンの妻はそこに向かう途中で事故死(結局、その屋敷に住むことはなかった)。娘アビゲールは身体が弱く、保育室で介護されて一生を過ごした。クレーンの再婚相手、クレーン自身も事故死。アビゲールを看護していた女はアビゲールの死後、その屋敷を相続したが、悲惨な死に方。

②調査
その屋敷の新しい相続人の許可を得て、超常現象を研究する博士マークウェイ(リチャード・ジョンソン)が屋敷を調査することに。助手として選ばれたのは、かつて超常現象を経験したことがあるエレノア(ジュリー・ハリス)、透視能力を持つセオドラ(クレア・ブルーム)、霊の存在を全く信じていない青年ルーク(ラス・タンブリン)の三人。夫の様子を見に来たマークウェイの妻グレース(ロイス・マクスウェル)が途中で合流。

③怪奇現象
妙な屋敷(元々、ヘンな設計)。ドアが自動的に閉まったり、異常な冷気が漂っていたり。特に敏感なエレノアは、壁を叩く音、犬の気配、壁に書かれた文字(「助けて」)、謎の彫刻、図書室の妙なニオイ(他の人には感じない)に不安を覚える。一体この家にはどんな秘密が・・・。

4.感想
何だかよくわからなかったモノクロ映画。人が不幸になるヘンな家が舞台。結局、何だったのだろう? この屋敷は「幽霊屋敷」だったのだろうか? それとも全ては精神的に参っているエレノアの単なる思い込みに過ぎなかったのだろうか? 「人が不幸になる家」というのは確かにありますが、その原因がイマイチ明らかにならなかった映画(「観客の想像にまかせる」タイプの映画)。この屋敷の最初の不幸はクレーンの妻が事故死したこと。それがキッカケで不幸が連鎖。だからといって「悪霊の仕業」と決めつけるワケにはいかん。「屋敷の謎」を解明しようとするマークウェイ博士。でもこの人、あまり役に立たなかったような気がする(気のせい?)。何が見せ場の映画なのだろう? ストーリー展開とオチ? あまり期待しない方がいいような気がする映画。「不安心理の描写」に注目のサスペンスな内容です。

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ロイス・マクスウェル:映画『007シリーズ』の「マネーペニー」役であまりにも有名。
ジュリー・ハリス:『エデンの東』(1955年)でジェームズ・ディーンと共演。
クレア・ブルーム:チャールズ・チャップリン『ライムライト』(1952年)のヒロイン。

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