「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年:ジュディス・オーディア)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリーズ第一弾。ゾンビに追われて一軒家に逃げ込んだ人間たちが生き残ろうとするホラー映画です。

1.ストーリー
ゾンビに追われる人間たちが一軒家に逃げ込む。

2.キャスト
デュアン・ジョーンズ(黒人男性)
ジュディス・オーディア(白人女性)
カール・ハードマン(白人男性)
キース・ウェイン(白人男性)
ジョージ・コサナ(保安官)

3.注目のシーン
①謎
コレは実に恐ろしい映画。「閉じこめられ、追い詰められる恐怖」を描いたもの。弟ジョニーと墓参りのため郊外にやって来たバーバラ(ジュディス・オーディア)。気が付いたらヘンな化け物が。襲われる姉弟。この化け物は一体何なんだろう? いわゆる「ゾンビ」。動く死体。なぜ死体が動くのか? その説明がほとんどないままストーリーが展開する(TV報道で「人工衛星放射能の関係と影響」を説明するシーンはありますが)。

②キャスト
まずはバーバラ。ゾンビに襲われて一軒家に逃げ込む。次いでやって来たのが黒人男性のベン(デュアン・ジョーンズ)。ゾンビをとりあえず片づけて周囲の様子を見る。その家には先客が。ビビって地下室に隠れていたハリー・クーパー(カール・ハードマン)、トム(キース・ウェイン)ら。何かと意見が対立するベンとクーパー。人間同士で争っている場合ではないというのに・・・。

③恐怖
最初は少なかったゾンビ。ベンたちが窓を板で塞ぐ音を聞いてゾンビが大量に集まってきた。窓から侵入しようとするゾンビ。ベンたちが応戦。戦う者、逃げる者。非常時における人間の心理が描かれたシーンに注目。

④戦い
ゾンビとの戦いで皆を主導するベン(勇ましい)。トラックに給油して一軒家から脱出する作戦を実行。しかし、クーパーと衝突。夜が明け、保安官が率いる「ゾンビ狩り」作戦が進む。一軒家でゾンビと戦った者たち。生き残るのは?

⑤カラー
この映画はモノクロ。映像を処理したカラー版もあります。モノクロ版ではわかりにくかった部分がカラー化でハッキリ見えたりする場合も。しかしやっぱり「怖さ」ではモノクロの方が上かも。

4.感想
ゾンビ映画でおなじみジョージ・A・ロメロ監督作。とても不思議な映画。なぜ死者が動くのか? それがわからないため、観ている方としてはモヤモヤする。人間の「生存しようとする本能」を描いた作品ですので、細かいことは気にしなくていいのかも。一番カッコいいのが「ベン」。戦う男。一番ハラ立つのが「クーパー」とかいう奴。パニック状態なのはわかるけど、いちいちベンとモメる。しかし、ゾンビに娘を傷つけられた気の毒なオッチャンでもあります。バーバラは美しい女性。何とか生き延びてほしいところ(個人的に)。ゾンビは動きがトロい。しかしながら、スゴイ握力。つかまれたら逃げられません。窓を板で塞いでゾンビの侵入を防ぐ作戦。金槌で釘を打ち付ける音を聞いてゾンビがますます一軒家に群がる(大失敗)。コレは単なる恐怖映画ではありません。危機が迫って、呆然とする者、逃げようとする者、立ち向かう者。不毛な争い、焦ることによって生じるミステイク、全てが徒労に終わるむなしさ、が表現された映画。映画的には「ゾンビが人を襲うシーン」が見せ場。個人的には「ゾンビの侵入をくいとめようとして応戦するシーン」など勇気を持って戦うシーンがオススメ。ただし、残酷シーンには要注意です。
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