「鉄板映画:人気スター映画のブログ」ジョージ・A・ロメロ監督の名作をカラーでリメイク。一軒家に立てこもる人間たちをゾンビが襲うホラー映画。ヒロイン、スリリングな展開に注目です。
1.ストーリー
ゾンビに襲われた人間が一軒家に立て籠もる。
2.キャスト
トニー・トッド(黒人男性)
パトリシア・トールマン(白人女性)
トム・トールズ(白人男性)
3.注目のシーン
①リメイク
ジョージ・A・ロメロ監督のモノクロ作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』。それをカラーでリメイクした映画。監督はトム・サヴィーニ。カラーになったことにより「気持ち悪いシーン、ばっちいシーン」がより鮮明に。内容はとてもシンプル。オリジナルと同じで「追い詰められる恐怖」を描いたもの。
②ヒロイン
オリジナルでは主役は「たくましい黒人男性」でした。今回もそうなのですが、一押しキャラは何と言ってもパトリシア・トールマン演じる「バーバラ」。最初の方では、いきなりゾンビに襲われたため、恐怖に支配されてしまう。次第に闘争本能に目覚めて、自ら銃をとってゾンビと戦おうとする。カッコよく、たくましく、美しく変身していくバーバラ(オリジナルの「バーバラ」は完全に恐怖に支配されて、ほとんど戦うことができなかった)。この作品の魅力を大いに高めたトールマン。ショートカットがステキな女優さんです。
③キャラ
オリジナルと同じキャラ設定の人たち。たくましい黒人男性ベン。何かとベンと対立する白人男クーパー。ベンと一緒にゾンビと戦おうとするカップル。クーパーの妻と娘(ゾンビに襲われて重傷、という設定も同じ)。
④戦い
一軒家に立て籠もるバーバラたち。銃で応戦したり、釘を打ち込んで窓をふさいだり。それによってますますゾンビが群がってくるのもオリジナルと同じ。軍隊や警察がゾンビ狩りに出動。バーバラたちは彼らに救助されるのだろうか?
⑤違い
オリジナルと違いがあるリメイク版。大きな違いは「バーバラ」。パトリシア・トールマンの「バーバラ」はオリジナルとは違って実に勇ましく、カッコいい。もう一つはラスト。コレはネタバレになってしまいますので書くのは止めておきます。両作品を比べて鑑賞するのがオススメ。
4.感想
内容はオリジナルとほぼ同じ。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のレビューでも書きましたが、「追い詰められる恐怖」を描いた作品。バーバラと兄が墓地でゾンビに襲われるオープニング、一軒家に群がってくるゾンビに銃で応戦する迫力のシーン、車にガソリンを入れて町へ逃げる作戦(うまくいくかどうか?)、ベンとクーパーの争いと結末、が見せ場。ショッキングなのは、ゾンビが大量に家の中に侵入してくる場面(窓をふさいだ意味なし。「努力がムダに終わる徒労感」を表現するシーン)、ベンの運命(オリジナルとは違う結末)。主役はパトリシア・トールマン。「カッコいい女が活躍する映画」を観たい方にオススメの映画です。
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