「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『ミニミニ大作戦』(1969年:マイケル・ケイン、ノエル・カワード)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」前科者が出所して金塊を奪うクライム映画。イタリアの名所、キャラ&人間関係、計画的な犯行、警察の追跡、オチに注目です。

1.ストーリー
出所したばかりの前科者を中心とするグループが金塊を奪って逃走するが・・・。

2.キャスト
マイケル・ケイン(前科者)
ベニー・ヒル(変人)
ノエル・カワード(大物)

3.注目のシーン
①主役
前科者のチャーリー・クローカー(マイケル・ケイン)。ある男とある計画について相談しようとするが、その男はイタリアギャングに消されてしまった。その計画とは、イタリア当局が運ぶ金塊を強奪すること。計画を実行するため、チャーリーは収監中の大物ブリッジャー(ノエル・カワード)の助けを借りてメンバーや犯行に使う車を手配する。

②キャラ
チャーリー、ブリッジャー。犯行に参加するのはどこか抜けた連中。爆破のプロもいるが、予行演習では車のドアだけでいいのに車両ごと爆破(やりすぎ)。コンピューターのプロで「教授」と呼ばれる男は妙な奴(変態?)。指紋に無頓着な奴、山道でスピードを出す無謀運転野郎も。チャーリーらイギリス人に縄張りを荒らされたくないイタリアギャングはチャーリーをキッチリ脅しにかかる(山道を封鎖。ショベルカーを使用)。

③犯行
犯罪者が主役のクライムムービー。金塊を運ぶ輸送車を狙うチャーリーら。運転手、護衛の警官らをぶっ飛ばして金塊強奪。イタリアの町でカーチェイス。犯行に使った車と奪った金塊を改造バスに乗せて逃走。その結末は?

4.感想
ミニミニ大作戦』という可愛いタイトル。実際は犯罪の話。「The Italian Job」という原題は「イタリア人のやり方」といった意味。警察の捜査ぶりだけではなく、ギャングの手口も含まれています。金塊強奪計画。それに参加するメンバー、犯行、その結末が見せ場の映画。犯罪者が活躍する映画ですのであまり「爽快感」はありません。「ミニ」と呼ばれる車が登場しますが、車に興味がない人はそれほど楽しめないかも。どちらかと言うとシリアスな展開の映画。そんな中、ヘンな「教授」といったキャラ、パトカーが川に流されるシーンがユーモラス。ギャングが殺しや脅しにショベルカーを使うシーン、最後のオチ(チャールズ・チャップリン『黄金狂時代』(1925年)、イヴ・モンタン『恐怖の報酬』 (1953年)を思い出させるようなシーンも)がツッコミどころ。派手な犯行を実行したチャーリー。この映画では「後日談」が描かれていませんが、ギャングと警察に追われることになりそう。「悲惨な予感」を残して終了する映画です。

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