「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『戦場よさらば』(1932年:ヘレン・ヘイズ、ゲイリー・クーパー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」第一次世界大戦中、イタリア軍に従軍するアメリカの中尉がスイスに避難した妻を訪ねる戦争&恋愛映画。新婚カップルの運命に注目です。

1.ストーリー
第一次世界大戦中、イタリアで結ばれたカップルが離ればなれに・・・。

2.キャスト
ヘレン・ヘイズ(看護婦)
ゲイリー・クーパー(中尉)
アドルフ・マンジュー(軍医)
ジャック・ラ・ルー(神父)

3.注目のシーン
①主役
アメリカの中尉ヘンリー(ゲイリー・クーパー)。「救護隊」としてイタリアをバックアップする役目。看護婦のキャサリン(ヘレン・ヘイズ)に引かれていく。

②嫉妬
キャサリンは婚約者を戦争で亡くした過去。そのためヘンリーの愛を一旦は拒否するが、受け入れる。それを快く思わないイタリア人軍医リナルディ(アドルフ・マンジュー)。キャサリンを狙っていたがヘンリーに取られた気分。他の看護婦たちもキャサリンに嫉妬。戦争中に恋愛とは何事か、といった雰囲気。

③前線
激化する戦闘。空爆で大勢が無惨な目に。前線に向かうことになったヘンリー。妊娠したキャサリンは戦火を避けるためスイスへ。スイスからヘンリーに手紙を出すキャサリンだが、リナルディの妨害により手紙は届かず。そして・・・。

4.感想
悲しい男女の映画。激化する戦争と嫉妬心によって引き裂かれてしまった新婚カップルを描いたもの。戦争に引き裂かれるカップルを描いた映画は他にもたくさん(ヴィヴィアン・リー『哀愁』(1940年)、ソフィア・ローレン『ひまわり』(1970年)ほか)。一枚一枚に思いを込めて書いた手紙を送り返されてしまったキャサリン。大きなショックを受けた彼女の運命は? 戦争のむなしさと人間の嫉妬心を描いた映画。正直なところ鑑賞した後、つらくなってくる(そういうのが嫌な人は観ない方がいいかも)。いつの時代も「人の心」は変わらない。戦争をするのも人の幸福をねたむのも全て人間の醜い心によるもの。第一次世界大戦後も人類が争い続けてきたという事実。戦争がない時代でも様々な形で争い、憎み合う人類。そういう人間はこの映画を観てどう思うだろうか?  男女の行方、人々が空爆で無惨に命を奪われるシーン、病室のシーンに注目です。

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