「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『或る夜の出来事』(1934年:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」父親の反対を押し切って結婚しようとする資産家の娘が新聞記者とめぐり会うコメディ&恋愛映画。口達者な新聞記者のユーモラスな演技に注目です。

1.ストーリー
資産家の娘が結婚するためニューヨークへ向かうが、所持品を盗まれてしまい・・・。

2.キャスト
クラーク・ゲーブル(新聞記者)
クローデット・コルベール(資産家の娘)
ウォルター・コノリー(資産家)
ロスコー・カーンズ(邪魔な男)
ジェムソン・トーマス(詐欺師)

3.注目のシーン
①主役
資産家の娘エリー(クローデット・コルベール)。父親の反対を押し切ってウェストリーという男(ジェムソン・トーマス)と結婚しようとする。ウェストリーは小型飛行機の操縦士であるが、世間の彼に対する評価は「詐欺師」(作中では特に悪いことはしない)。ウェストリーと結婚するため、バスでニューヨークへ向かうエリー。ところがバスが休憩のため停車している間に旅費が入ったカバンを盗まれてしまう。

②男
イマイチ結果を出せない新聞記者ピーター・ウォーン(クラーク・ゲーブル)。編集者から解雇を言い渡されてしまう。腐った気分でいたところ、バスでエリーと出会う。エリーのことをよく知っているピーターは彼女について知らないフリをし、トボけた態度でエリーにアレコレ話しかける。

③ハプニング
エリーとピーターの珍道中が楽しい映画。カバンを盗まれたエリーをピーターがサポート。安宿に泊まったり、エリーを捜しに来た探偵を小芝居で追い返したり、エリーの情報を売ろうとするシェプリーとかいう男(ロスコー・カーンズ)をピーターが脅したり。ピーターは単にエリーと行動を共にして彼女についての記事を書きたかっただけだったのだが、次第に心境が変化していく。

④オヤジ
大金持ちの銀行家アンドリュース(ウォルター・コノリー)。娘のエリーがヘンな男(ウェストリー)と結婚するのに大反対。娘の将来が心配なアンドリュースは「心から娘を大事にしてくれる男」を希望。そして結婚式の日が迫る・・・。

4.感想
古い映画ですが、とても面白かった。第7回アカデミー賞で主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)を受賞したとか。スランプ気味の新聞記者ピーター。資産家の娘エリー。二人の組み合わせが楽しい。カネ持ちのお嬢様というのはやっぱり変わったところがある。いくらでも釣り合う相手がいそうなもの。だけど彼女が選んだのはヒゲの飛行機乗りウェストリー。なぜか世間から「詐欺師」呼ばわりされているウェストリー(作中で特に悪いことをするワケではないのですが、そういう設定。彼をそういう風に感じる描写がないため、何となく「不当な評価」という感じも)。そんなエリーがピーターと出会って、心を開いていく。二人の関係はどうなってしまうのか? この映画で面白いのはやっぱり「ピーター」というキャラ。口達者なため、エリーと会話しても言い負かされることはない。しかも、ユーモアもある。オススメなのがヒッチハイクをするシーン。金欠のエリー&ピーターがヒッチハイクでニューヨークに行こうとする。「ヒッチハイクには自信がある」と言うピーターだが、その結果は? エリー&ピーターの会話、道中でのハプニング、ヤキモキしてしまう銀行家(アンドリュース)に注目の映画。コミカルな演出が光る、古さを感じさせない楽しい映画です。

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