「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『クリスマス・キャロル』(1938年:レジナルド・オーウェン、バリー・マッケイ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」人の心を失った金貸しがクリスマスに三人の精霊に出会う映画。おなじみ「スクルージ」。精霊が見せる「三つのクリスマス」に注目です。

1.ストーリー
クリスマスイブ。冷酷な男の前にかつての仕事仲間が現れて・・・。

2.キャスト
レジナルド・オーウェン(金貸し)
ジーン・ロックハート(事務員)
キャスリーン・ロックハート(事務員の妻)
バリー・マッケイ(金貸しの甥)
リン・カーヴァー(甥の婚約者)

3.注目のシーン
①主役
今から100年以上前のロンドン、クリスマスの日が舞台。おなじみスクルージ(レジナルド・オーウェン)。やり手の金貸し。それなのにケチ。クリスマスの祝いを「浪費」「ばかげてる」と切り捨て、お祝いに顔を見せた甥のフレッド(バリー・マッケイ)を追い返し、マヌケなミスをした従業員のボブ(ジーン・ロックハート)を解雇。

②幽霊
そんなスクルージの前にかつての共同経営者マーレイの亡霊が現れる。生前の悪行で死後も苦しむマーレイ(罰として、重いおもりを身体に付けられている)。自分と同じようにならぬよう、スクルージに改心を求める。

③三人の精霊
スクルージを改心させるため、精霊が深夜に現れる。「過去のクリスマスの精」「現在のクリスマスの精」「未来のクリスマスの精」がスクルージに過去を思い出させ、末路を見せつける。朝になって目が覚め、スクルージに変化が・・・。

4.感想
冷たい人間が改心する「定番」映画。スクルージとその周辺の人たちの関係を描いた名作。スクルージとかいう奴。カネ持ちのクセに妙にケチ(別に気前よくする必要はありませんが、「何もそこまで」というぐらいケチ)。何かトラウマがあるに違いないと思ったらやっぱり。スクルージが過去を見せられるシーン。父親がクリスマスには興味が無い人だった。しかし、突然父親が優しくなり、かわいい妹と共にそれを喜んだこともあった。そういったことを大人になって忘れてしまったスクルージ。親切な人との出会いもあったにもかかわらず、なぜ彼は冷酷な人間になったのだろう? そこのところが描かれていないため、やや感情移入しづらい映画。精霊に「三つのクリスマス」を見せられ、特に「未来のクリスマス」に大いにビビるスクルージ。次の日の朝、人が変わったようになってしまう。実際には「改心」したわけではないんですよね。元々、優しい人たちに囲まれて生きてきたスクルージ。良い思い出もある。本来の姿に戻っただけ。何が彼を「冷酷人間」に変えたのだろう?  死後に罰を受けることになったマーレイが原因? そいつが「改心しろ」って? 「仕事で組むパートナーは慎重に選びましょう」という教訓を伝えたいのかもしれない映画。甥の婚約者「ベス」役リン・カーヴァーの明るい美しさにも注目です。

YouTube

---------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
クリスマス・キャロル 特別版 [DVD]

3人のゴースト [Blu-ray]
---------------

この続きはcodocで購入