「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『海外特派員』(1940年:ジョエル・マクリー、ヒッチコック監督)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」第二次大戦が迫るロンドンでアメリカの記者が陰謀を暴こうとするサスペンス映画。和平派の政治家が暗殺された事件の真相に注目です。

1.ストーリー
アメリカの記者が会社の命令を受け、戦争が迫る欧州で取材活動をするが・・・。

2.キャスト
ジョエル・マクリー(記者)
ラレイン・デイ平和運動家の娘)
ハーバート・マーシャル平和運動家)
ジョージ・サンダース(記者)
アルバート・バッサーマン(政治家)

3.注目のシーン
①主役
アメリカの記者ジョニー(ジョエル・マクリー)。なかなか根性のある男。社長に認められ、欧州へ。迫る第二次大戦について取材するのが目的。欧州の和平派政治家ヴァン・メア(アルバート・バッサーマン)と面会して、和平交渉について話を聞こうとするが・・・。

②暗殺
ジョニーの目の前で殺し屋に撃たれるメア。犯人を追跡するジョニー。古い風車小屋で死んだはずのメアを発見。しかし、犯行グループに逃げられてしまい、メアも行方不明に。

③追跡調査
メアを捜すジョニー。協力するのは平和運動家スティーヴン・フィッシャー(ハーバート・マーシャル)の娘キャロル(ラレイン・デイ)、キャロルの友人であり記者のフォリオット(ジョージ・サンダース)。

④真相
メアを監禁する男たちとその首謀者。その狙いは欧州の和平に関する条約にあるらしい。条約の中で特に極秘になっている条項の内容を知っているメア。誘拐グループはその条項の内容をメアから聞き出そうとする。

4.感想
第二次大戦直前を描いた映画。ナチスドイツの動向を調べたい新聞社が若い記者をロンドンに派遣。ところがドイツが仕掛けたスパイ戦に巻き込まれる。「メア暗殺事件」の真相と黒幕の正体は? サスペンスな内容。メアを誘拐した目的とその首謀者がカギの映画。個人的にはよくわからなかったシーンも。カギとなるのは「ある条約の極秘条項」。その内容によって戦争が始まるかどうかが決まるという。ところが映画ではその条項の内容が明らかにされません。そもそもヒトラーはそんな条約など無視するでしょうから、結局はこの映画で描かれている妙なスパイ活動など不要なのではないかと。ジョニーとキャロルが急速に恋愛関係になるのも妙な感じ。フィッシャーの「平和運動家」というのも微妙なポジション。誘拐グループも残酷なのかそうでないのか微妙。ジョニーの目の前で撃たれた「メア」は何者だったのか? そういった謎や微妙な演出が目立つ映画。そのため、面白いシーンに注目したいところ。ジョニーと同じ新聞社に所属し、ロンドンに派遣されて25年になる特派員のステビンズ(ロバート・ベンチリー)はなかなか個性的なキャラ。フィッシャーの昼食会に出席する「言葉が通じないラトビアの男」もコミカル(&ステキな笑顔)。大聖堂でジョニーの命を狙う探偵は緊張&ドジ。暗殺者をジョニーが追跡するカーチェイスのシーンではコミカルな演出あり。ジョニーがやたら帽子をなくすのも個性的な演出。ヒッチコック監督がちょっとだけ登場するシーンも(初見では気付かなかった)。ジョニーらが乗った旅客機が海に墜落するシーンは迫力。「メア暗殺事件」の真相と黒幕の正体、コミカルな演出、迫力のシーンを鑑賞する映画です。

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