「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『レベッカ』(1940年:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」孤独な女性が「ワケあり」な資産家と結婚して苦況に陥るサスペンス映画。富豪が美女と再婚。しかし、家の雰囲気は暗い。その理由に注目です。

1.ストーリー
ある女性が妻を亡くした資産家と結婚し、豪邸で暮らすことになったが・・・。

2.キャスト
ジョーン・フォンテイン(新妻)
ローレンス・オリヴィエ(資産家)
ジョージ・サンダース(恐喝屋)
ジュディス・アンダーソン(召使い)
グラディス・クーパー(資産家の姉)

3.注目のシーン
①主役
不思議な映画。主人公はジョーン・フォンテイン演じる「資産家の新妻」(劇中、役名が出てこない。説明しづらいので便宜的に「ジョーン」と呼ぶことにします)。ある金持ちオバサンにお手伝いとして雇われているジョーン。資産家のマキシム(ローレンス・オリヴィエ)に気に入られてプロポーズされる。「マンダレー」と呼ばれる土地にあるマキシムの豪邸で二人は暮らすことに。

②嫌がらせ
マキシムに雇われている大勢の召使い。親切な人ばかりだが、唯一例外が。家事全般を仕切っているダンバース(ジュディス・アンダーソン)。ジョーンをまるで「侵略者」のように扱い、冷めたような目で見下す。

③ワケあり
マキシムはかつて妻レベッカをボート事故で亡くした過去。豪邸には亡きレベッカの遺品がそのまま残されており、マキシムもレベッカのことが忘れられない様子。ジョーンは「レベッカの影」「レベッカを崇拝するダンバース」「怪しげな男ファベル(ジョージ・サンダース)」によって追い込まれていく・・・。

4.感想
ヒッチコック監督作品。妙な映画。マキシムの先妻「レベッカ」という女性がカギ。一体どういう女性だったのか? 見た目は最高に美しかったらしい。しかし、事故死。その悲しみを引きずるマキシムと召使いたち。どこか暗い雰囲気が漂う豪邸で暮らす中、ジョーンは明るさを失っていく。豪邸が暗い真の理由とは? 第13回アカデミー賞で最優秀作品賞・撮影賞(白黒部門)を獲得した名作。しかしながら、個人的にはあまり面白いとは思わなかった。ツッコミどころが多くてスッキリしない。亡き妻が忘れられないマキシム。それを忘れるためにジョーンと再婚(身勝手な奴。かなりの自己中。本人もそれを認めるシーンがある)。召使いなのに新しい女主人でもあるジョーンに上から目線のダンバースとかいう女(身の程知らず。しかも悪意に満ちあふれた邪悪な奴。そもそもコイツがレベッカを異常に崇拝するのはなぜ? レベッカがどんな女か知ってるはずなのに)。悪質な恐喝屋ファベル(卑劣かつマヌケ)。お手伝いのジョーンにイヤミたっぷりの金持ちオバサン(コイツもかなりウザい。そもそも何者やねん)。「ワケあり」な連中に囲まれてジョーンが振り回されてしまう内容。気の毒なジョーン。なかなかの美人(カネ持ちはいいよな。こんな美女と一緒になれて。マキシムなんかにはもったいないほどの素晴らしい女性ですよ)。意外な真実を夫から告白され、夫をかばおうとするジョーン。夫婦関係はどうなってしまうのか? 事故の真相、人間関係、マキシムが追及される聴聞会のシーン、ラストシーンが見せ場の映画。「人間のドロドロした情念」がテーマのちっとも楽しくない映画ですが、ジョーン・フォンテインの美しさには大いに注目です。

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