「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『素晴らしき哉、人生!』(1946年:ジェームズ・スチュアート、ドナ・リード)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」小さい会社の跡継ぎが様々なトラブルの末に奇跡を経験するファンタジー映画。苦労ばかりの男が自暴自棄になり、人生を辞めようとするが・・。

1.ストーリー
住宅ローンを扱う小さい会社の経営者が大金を紛失してしまい・・・。

2.キャスト
ジェームズ・スチュアート(社長)
ドナ・リード(妻)
トーマス・ミッチェル(叔父)
ライオネル・バリモア(町の顔役)
ヘンリー・トラヴァース(使者)

3.注目のシーン
①主役
ジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュアート)。小さい住宅金融会社を経営する男の長男。子供の頃、弟を助けて片耳が不自由になる事故。大人になり、カネ持ちになる野望を満たそうと様々な計画を立てるが、ことごとくスレ違う。

②転機
父が急死。株主たちに見込まれてジョージは父の後を継ぎ、住宅金融会社の社長に。子供の頃からジョージを慕ってきたメアリー(ドナ・リード)がニューヨークから帰郷。ジョージと結ばれる。

③ハプニング
厳しいながらも経営を続け、町の人から感謝されてきたジョージだが、叔父(トーマス・ミッチェル)が会社の資金8000ドルを紛失。それをネコババした町の顔役ヘンリー・ポッター(ライオネル・バリモア)はここぞとばかりに、かねてから目の敵にしてきたジョージの会社を破滅させようと企む。そして・・・。

4.感想
「奇跡」を描いた映画。少し話が出来過ぎているような気もしますが、これはファンタジー映画ですから。子供の頃からハプニングが多い人生のジョージ。苦労は多いが、その分、彼に助けられた人も多い。厳しいながらも会社を運営してきたが、叔父のドジにより破滅寸前に。ヤケになったジョージは叔父を問い詰め、家族にも八つ当たりして家を飛び出す。橋から身を投げようとするが、そこへ「謎の男」(ヘンリー・トラヴァース)が現れる。一体、この男は? 人生の悲哀と希望を描いた映画。実力がある人には様々な試練が天から与えられると言いますが、困難を乗り切るのはやはり難しいもの。追い込まれたジョージは「謎の男」の導きで「奇跡」を経験する。死を覚悟したジョージが見た「奇跡」(自分が生まれてこなかった場合の世界)、悪役のあくどさ(コイツにはどんな天罰が下るのだろう?)、人間関係に注目の名作。生きることに苦しさを感じたときはこの映画と「人間万事塞翁が馬」「禍福は糾える縄のごとし」という言葉を思い出すのがよいかもしれません。

トーマス・ミッチェル:『駅馬車』(1939年)では飲んだくれの医師、『風と共に去りぬ』(1939年)ではスカーレット・オハラの父を演じた。

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