「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『アンナ・カレニナ』(1948年:ヴィヴィアン・リー、キーロン・ムーア)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」大物政治家の妻が若い伯爵に愛されてしまう映画。ソ連が舞台。美しい人妻が脱線。人間関係、雪や雨で悲しさが増す演出に注目です。

1.ストーリー
大物政治家の妻が若い伯爵と出会い・・・。

2.キャスト
ヴィヴィアン・リー(大物政治家の妻)
ラルフ・リチャードソン(大物政治家)
キーロン・ムーア(伯爵)
サリー・アン・ハウズ(美女)

3.注目のシーン
①主役
人間関係に説明が必要なソ連映画。大物政治家カレーニン(ラルフ・リチャードソン)の妻アンナ(ヴィヴィアン・リー)。兄夫婦のモメ事の仲裁のため、モスクワへ。その件は片づいたが、やっかいなことにアンナが若い伯爵ヴロンスキー(キーロン・ムーア)に愛されてしまう。アンナの兄の妻の妹キティはヴロンスキーに想いを寄せているが・・・。

②急接近
人妻アンナはヴロンスキーの求愛を拒否。しかし、夫に退屈さを感じているのもまた事実。アンナとヴロンスキーが親しくなっていくことにイラだつカレーニンはアンナを屋敷から追い出す。

③決裂
不倫をしているため世間から好奇の目で見られてしまうアンナ。ヴロンスキーとベニスでくつろぐが、次第に夫と離婚できない不安定な状態に耐えられなくなっていく・・・。

4.感想
レフ・トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』を映画化したもの。ソ連が舞台の珍しい作品。しかしながら、そのテーマは普遍的なもの。どこの国でも同じ。不倫だの、痴話喧嘩だの。立場のある女性アンナ。夫は非常に地位が高い政治家。息子は素直ないい子。親戚からも「しっかりした女性」といった感じで信頼されている。それなのに若い男の魅力に取り憑かれてしまう。不倫の関係になったが、夫は離婚を承知しない。不倫相手は結婚する気でいるが、彼の母はそれを許さない。社交界の人たちも軽蔑の目でアンナを避ける。追い込まれて行くアンナ。その結末は? 悲しい映画。こんな結末になったそもそもの原因は何なのか? 誰が一番悪いのか? でも、ちょいとストーリーにムリがあるような気がする内容。そんなに立場のある女性が不倫なんてしますかね? 夫カレーニンは年上でアンナとは合わないところもある人だけど妻と子を大事にする人。国にために尽くす人でもあります。若い男に言い寄られてアッサリ陥落するアンナ。元々そういう人なのかも。貞淑を守っているときと不倫しているときとで表情が違うのもまた印象的。人間の心理、社交界の人間関係(舞踏会、降霊会、競馬のシーン、美輪明宏っぽいオバサン)、演出(アンナが見た悪夢、列車と雪・雨)に注目の映画。登場人物のそれぞれの視点から鑑賞するのがオススメです。
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