「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

名作映画全集。ジャンルを問わず多くの作品を紹介。全記事無料です。

鉄板映画:『ハムレット』(1948年:ローレンス・オリヴィエ、ベイジル・シドニー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」父王を殺された王子が新国王となった叔父に復讐を誓う映画。狂気を装って王を追い詰める作戦。人間関係、悲しい別れ、剣での勝負に注目です。

1.ストーリー
父王を失った王子の前に亡霊が現れ、衝撃の事実を告げる。

2.キャスト
ローレンス・オリヴィエ(王子)
ジーン・シモンズ(大臣の娘)
テレンス・モーガン(大臣の息子)
アイリーン・ハーリー(王妃)
ベイジル・シドニー(王)

3.注目のシーン
①主役
昔のデンマークが舞台の映画。国王が急死。新国王となったのはその弟クローディアス(ベイジル・シドニー)。何と前国王の妃ガートルード(アイリーン・ハーリー)がクローディアスと再婚。実母が叔父と再婚したことを嘆く王子ハムレットローレンス・オリヴィエ)。

②亡霊
真夜中に亡霊が現れるというウワサ。ハムレットは家来のホレイシオ(ノーマン・ウーランド)らと共に城の屋上で亡霊を待つ。そこに父王の霊が現れ、真実をハムレットに告げる。

③復讐
父王がクローディアスに殺されたことを知ったハムレット。そのことを確かめるため、狂気を装う。役者に父王が殺されたときの再現を演じさせ、クローディアスを動揺させる。真実を知られたことを悟ったクローディアスは自分のやったことを後悔しながらも、真実を知ったハムレットを密かに始末しようとする。

④悲劇
狂気を装うハムレットだが、そのことで悲劇が。大臣ポローニアスの死。その娘オフィーリア(ジーン・シモンズ)はそのことで錯乱。オフィーリアの兄レイアティーズ(テレンス・モーガン)はハムレットに復讐を誓い、剣で勝負を挑む。しかし、それは王クローディアスが企んだ陰謀だった。

4.感想
ウィリアム・シェイクスピア原作を映画化したもの。「生きるべきか、死ぬべきか」のセリフで有名。ストーリーはおなじみ。父を殺された王子が復讐を目指す内容。父王の亡霊が語った事実を確かめるため、ハムレットは狂気を装い、新国王であり、叔父のクローディアスに揺さぶりをかける。その成果はいかに? 怪談と復讐の映画。クローディアスに復讐したいハムレット。その過程で大事な人たちを軒並み亡くす。映画の冒頭で「これは決断できないという欠点を持つ男の話です」という説明。個人的には「狂気を装う作戦」に意味があったのか? という気がする。もっと効果的な手段があったのではないかと。卑劣なクローディアスを取り除けばよかっただけなのに最愛の人まで失うとは。「欠点」という言葉で片づけるワケにはいかないハムレットの愚かさ。王妃ガートルードも賢くない。大臣ポローニアスは微妙なポジション(真実を知らないまま気の毒な結果に)。レイアティーズとオフィーリアの兄妹はハムレットの「欠点」のせいでエラい目に。愚かしい人ばかりが登場する映画。剣の試合でレフェリーを務める「帽子の男」は唯一のコミカルキャラ。この映画から何を学べばいいのだろう? 真実を追究し、確かめるにはより理性的で効果的な手段を使うべし、といったところでしょうか?

YouTube

---------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
ハムレット [DVD]

---------------

この続きはcodocで購入