「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『若草物語』(1949年:ジャネット・リー、ジューン・アリソン、エリザベス・テイラー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」四姉妹の成長と悲しい別れを描いた映画。女優陣が魅力的な作品。性格が違う四姉妹。勝ち気な次女が家族や友人に対し、様々な思いを持つ。

1.ストーリー
ある家庭の四姉妹が恋愛や仕事を経験する。

2.キャスト
ジャネット・リー(長女)
ジューン・アリソン(次女)
エリザベス・テイラー(三女)
マーガレット・オブライエン(四女)
ピーター・ローフォード(資産家の孫)

3.注目のシーン
①四姉妹
アメリカの郊外に住む牧師一家。母(メアリー・アスター)、四人の娘メグ(ジャネット・リー)、ジョー(ジューン・アリソン)、エイミー(エリザベス・テイラー)、ベス(マーガレット・オブライエン)。メグはオシャレで現実的。ジョーは勝ち気な性格で、小説家志望。エイミーは明るい子。ベスは音楽好きであるが、内気。他に、お手伝いさんのハンナ(エリザベス・パターソン)、口うるさいが実は「いい人」のマーチ伯母さん(ルシル・ワトソン)。

②男たち
戦争に従軍している四姉妹の父(レオン・エイムズ)。四姉妹一家の隣に住む富豪ローレンス(C・オーブリー・スミス)とその孫ローリー(ピーター・ローフォード)。ローリーの家庭教師ジョン・ブルック(リチャード・ワイラー)。

③恋
メグを愛するブルックが求婚。家族が離ればなれになるのを嫌がるジョーはブルックを嫌う。ローリーはジョーを愛するが、ジョーは結婚を拒否。

④変化
小説家として成功したいジョーは単身ニューヨークへ。カーク夫人の屋敷で住み込みの子守をする日々。同じく夫人の屋敷で家庭教師をしているベア教授(ロッサノ・ブラッツィ)はジョーの明るい性格が気に入った様子。そんな時、ジョーはベスの体調が悪いことを訪ねてきたエイミーから知らされる・・・。

4.感想
喜びと悲しみの映画。人生をリアルに描いた内容。牧師一家。投資詐欺にあって以来、一家は貧乏暮らし。クリスマスでもわびしい思い。しかし、一家は優しい人ばかり。隣に住む富豪ローレンスは見た目は厳ついが優しい人。そういった人々に囲まれて四姉妹は恋愛と別れを経験する。「ジョー」を中心に話が進む映画。美しい四姉妹と誠実な人たちの関係が見せ場。悪役が登場しない、ということでちょっと話ができすぎているような気もしますが、これは映画ですから。面白いのが「マーチ伯母さん」。なかなか羽振りが良く、自信タップリな人で、ちょいとナマイキなジョーに皮肉を言ったりする。でも、この伯母さんも実はいい人。弟一家が困っているときは文句を言いながらもカネを貸したり、エイミーを旅行に連れていったりする。「別れのシーン」はやっぱり悲しい。美しい四姉妹。個人的には長女「メグ」役のジャネット・リーが好み。メグがジョーや伯母さんから恋愛について追及されるシーンが楽しい。キャラクター、人間関係、笑いのシーン(ジョーを追い掛けるローリーがズッコケるシーン、「おったまげた」のセリフ、ベア教授の不器用なプロポーズ、ほか)に注目の名作です。

ジャネット・リー:『サイコ』(1960年)では悲惨な目に遭う女、『刑事コロンボ』の『忘れられたスター』では往年の大女優を演じた。

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