「鉄板映画:人気スター映画のブログ」

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鉄板映画:『第三の男』(1949年:ジョゼフ・コットン、オーソン・ウェルズ、バーナード・リー)

「鉄板映画:人気スター映画のブログ」第二次世界大戦後のウィーンで売れない作家が友人の事故死を調査するサスペンス映画。謎の事故&その真相に注目です。

1.ストーリー
第二次世界大戦後のウィーン。アメリカ人の作家が友人を訪ねるが、その友人は事故死したという・・・。

2.キャスト
ジョゼフ・コットンアメリカの作家)
アリダ・ヴァリ(舞台女優)
オーソン・ウェルズ(友人)
トレヴァー・ハワード(少佐)
バーナード・リー(軍曹)

3.注目のシーン
①主役
第二次世界大戦後のウィーンが舞台の映画。当時オーストリアは米英仏ソによって四分割統治されており、各国の思惑が入り乱れている状況。売れないアメリカ人作家ホリー・マーチンス(ジョゼフ・コットン)は文無し。友人ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)から「仕事がある(一緒にやろう)」という知らせを受け、ウィーンにやってきた。

②ハプニング
ウィーンに着いたマーチンスだが、いきなり訃報。ライムが事故死したという。葬儀に参列。警察のキャロウェイ少佐(トレヴァー・ハワード)からライムに関する「悪いウワサ」を知らされる。それを信じないマーチンスは一人で事故の状況を調査しようとする。

③関係者
ライムをかねてから追っていたキャロウェイはその友人であるマーチンスを信用せず、帰国を指示する。マーチンスはそれを無視し、ライムの友人であったクルツ男爵(エルンスト・ドイッチュ)、ライムの葬儀に参列していたアンナ・シュミット(アリダ・ヴァリ)、ライムの主治医ヴィンクル(エリッヒ・ポント)、ライムの事故の目撃者を訪ねる。そして・・・。

4.感想
緊張感あふれる戦後のウィーンが舞台のサスペンス映画。「誰も信用できない町」では目撃者の口も重い。話が進むにつれて「事故の真相」が明らかに。そのため、「ネタバレ」せずに説明するのが少し難しい。「第三の男」とは? ライムが交通事故死したときに現場にいたのはクルツ男爵とポペスコ(共にライムの友人)。検視をしたのがヴィンクル医師。事故を目撃(正確には「事故の音を聞いた」)した男の話によると、事故現場には被害者ライム以外に三人の男がいたという。現場にいたのはクルツ男爵とポペスコ(ヴィンクルは事故後に現場に駆けつけた)。あと一人は誰? サスペンスな映画。「第三の男」とは何者なのか? 当時のウィーンでは闇市場が存在し、怪しげな連中が跋扈。効果のない医薬品を密売していた連中のせいで妊婦や幼い子が被害に。闇市場に関わっていたライムを正義心から憎んで追うキャロウェイ少佐、その部下ペイン軍曹(バーナード・リー。「007」シリーズの「M」でおなじみ)。「事故の真相」「第三の男」の注目の内容。しかしながら、個人的に話が理解できなかったところも。そもそもライムは何のためにマーチンスをウィーンに呼んだのだろう? 単なる作家にすぎないマーチンスが言葉が通じないウィーンで捜査活動をするのはムリがあるのでは? 悪党ライムをアンナが異常に愛するのはなぜ? 悪役たちが愚かしい映画。「映像上の演出が光る作品」として評価されているようですが、ストーリーにはツッコミどころが。個人的には若き日のバーナード・リーに注目の作品でした。

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